「正直、開幕の3か月前の決定は早すぎるという思いはありますが、中止という重い決断をされた日本高野連、主催者の方々は、議論を尽くされた上での決定だと思います」と切り出した松坂。
続けて「決断をもっと遅らせることもできたのかもしれませんが『夏の甲子園』と代表校決定の『地方大会』はセットでしょうし、学校自体が再開されていない現状では仕方がないことだと思います。
センバツに続き、夏の甲子園の開催がなくなったこと。もし、自分がその立場に身を置いたことを考えると選手の皆さんに掛ける言葉は正直見当たりません」と目標を失った球児の心境を思いやった。
さらに「事実をどう受け止め、次に向かうかという問いに答えも見つかりません。甲子園というものはそれだけ大きな存在です。ただ、選手の心に寄り添い、アイデアを出し、実行することは大人にできます。
『できない』ことを決めるだけではなく『できることは何か…』を考える。従来の形の地方大会でなくとも、仲間と積み上げた日々を証明する舞台を用意してもらいたいです」として、こんな提案をした。
「今、ラグビー界では高校3年生の選手支援へ、プレー動画をSNSで拡散する『#ラグビーを止めるな2020』のプロジェクトが話題を呼んでいると聞きます。
選手個々や、学校が独自で発信することがルール上難しいのであれば、例えば各都道府県の高野連が許可した上で各学校から送られた動画をのせる。投手ならブルペン投球、野手なら打撃練習、紅白戦の様子でもいいと思います。
球場を使えず、移動のリスクがあるならば、学校のグラウンドでの取り組みを『インターネット上のグラウンド』で紹介することはできないでしょうか。地方大会を見ることもできないプロ、大学、社会人の関係者も目にすることができるかもしれません。
これは一つのアイデアであり、本当にちっぽけなことです。願わくば、新型コロナウイルスの感染が終息し、選手たちが1試合でも多くプレーできることを祈るだけです」
1998年、甲子園で伝説を作った夏から22年。思い出深いその大会自体が中止となった悲しみを、現役の高校球児と同様に受け止めている松坂の思いが言葉にあふれた。
5/20(水) 18:54配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200520-01861560-tospoweb-base
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