日本高野連は20日、選手権運営委員会をオンラインで開き、8月10日から甲子園での開催を予定していた第102回全国高校野球選手権大会について、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止にすることを決めた。引き続き行われた理事会で決定した。夏の甲子園大会の中止は戦後初。選抜大会と春夏連続での中止は史上初めて。代表校を決める地方大会も中止となった。
これまで、日本高野連は無観客での開催なども視野に入れて慎重に検討を進めてきた。しかし、緊急事態宣言が14日に39県で解除されても多くの学校は休校の状態。準備期間が十分に確保できない上、8月上旬までに代表校がそろうのは困難で、宿泊、長距離移動による感染リスクが高まることも懸念されていた。
▽過去の甲子園中止 夏の甲子園が中止となったのは過去2度。1918年の第4回大会は富山県で勃発した米騒動が全国に波及した影響で、代表14校が現地入りしていたが大会直前に中止に。14校の出場回数には含まれている。41年の第27回大会は戦局悪化により文部省次官の通達で全国的なイベントが禁止され、地方大会の途中で中止。翌42年春〜46年春まで中断された。
2020年春の第92回選抜高校野球大会は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて無観客開催の準備を進めたが開幕8日前の3月11日にセンバツでは史上初の中止が決まった。
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