北海道コンサドーレ札幌の所属選手一同が、報酬の一部を返納する申し出を行ったことが6日、明らかとなった。韓国メディアは自国のKリーグクラブで自発的な返納は「ない」としたうえで、同様の対応を取ることが極めて困難な状況を説明している。
感染が拡大する新型コロナウイルスの影響で、世界各国のリーグは中断を余儀なくされており、財政健全を維持したい欧州の複数クラブが、選手の年俸削減を決断する事態となっている。
Jリーグでは札幌に所属する全選手が、自主的に報酬の一部を返納することを発表。選手一同は「このような状況だからこそ、いつも以上に支え合わなければならないと感じています。その先にある北海道への支援につながると考えたからです」と自主返納の理由を明かしていた。
一方で、韓国のKリーグでは自発的な年俸削減や返納を申し入れるクラブや選手は現時点で皆無だという。韓国紙『スポーツソウル』は、「一部のクラブで選手個人による寄付やマスクなどの物品支給が行われた事例はあるが、年俸削減に関する話題は出ていない」と説明する。
Kリーグは他国のリーグとは異なり、自主的に収益を得ることが少ないため、親会社(企業球団)や地方自治体(市民球団)に予算を支給してもらい、運営を行っているクラブが大半だ。このため「給与カットに関する賛同を受けられない状況」に陥っているという。
Kリーグのある関係者も「選手の年俸削減は非常に敏感な状況だ。欧州やJリーグのように新型コロナウイルスの感染者が発覚し、練習やクラブ業務がすべて中断されている状況ならともかく、(韓国では)選手が通常通り練習を行っている。与えられた環境で仕事をこなしている」と、年俸削減に関しては懐疑的な見方を示した。
市民クラブでは、年俸削減に向けた話が挙がっているものの、企業クラブとの軋轢が生じる可能性もあり、別の関係者は「市民クラブだけが、政治的な影響を受けやすいからといって、当然のように(年俸削減)賛同するというような認識を持ってはならない」と話す。
一方で「企業クラブ、市民クラブのいずれも、新人選手や若い職員の給料は決して良くない。どのクラブも上層部から率先する姿勢を見せてこそ、組織全体で共感が生まれる」と、現時点では選手の年俸削減を優先すべきではないとの見方を示している。
4/7(火) 14:29配信 GOAL
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200407-00010016-goal-socc
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感染が拡大する新型コロナウイルスの影響で、世界各国のリーグは中断を余儀なくされており、財政健全を維持したい欧州の複数クラブが、選手の年俸削減を決断する事態となっている。
Jリーグでは札幌に所属する全選手が、自主的に報酬の一部を返納することを発表。選手一同は「このような状況だからこそ、いつも以上に支え合わなければならないと感じています。その先にある北海道への支援につながると考えたからです」と自主返納の理由を明かしていた。
一方で、韓国のKリーグでは自発的な年俸削減や返納を申し入れるクラブや選手は現時点で皆無だという。韓国紙『スポーツソウル』は、「一部のクラブで選手個人による寄付やマスクなどの物品支給が行われた事例はあるが、年俸削減に関する話題は出ていない」と説明する。
Kリーグは他国のリーグとは異なり、自主的に収益を得ることが少ないため、親会社(企業球団)や地方自治体(市民球団)に予算を支給してもらい、運営を行っているクラブが大半だ。このため「給与カットに関する賛同を受けられない状況」に陥っているという。
Kリーグのある関係者も「選手の年俸削減は非常に敏感な状況だ。欧州やJリーグのように新型コロナウイルスの感染者が発覚し、練習やクラブ業務がすべて中断されている状況ならともかく、(韓国では)選手が通常通り練習を行っている。与えられた環境で仕事をこなしている」と、年俸削減に関しては懐疑的な見方を示した。
市民クラブでは、年俸削減に向けた話が挙がっているものの、企業クラブとの軋轢が生じる可能性もあり、別の関係者は「市民クラブだけが、政治的な影響を受けやすいからといって、当然のように(年俸削減)賛同するというような認識を持ってはならない」と話す。
一方で「企業クラブ、市民クラブのいずれも、新人選手や若い職員の給料は決して良くない。どのクラブも上層部から率先する姿勢を見せてこそ、組織全体で共感が生まれる」と、現時点では選手の年俸削減を優先すべきではないとの見方を示している。
4/7(火) 14:29配信 GOAL
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200407-00010016-goal-socc
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