高校生の将棋棋士、藤井聡太七段が、24日の対局に勝ったことで今年度の年間勝率が8割以上となることが確定し、3年連続の「勝率8割」を達成しました。日本将棋連盟によりますと、3年連続の「勝率8割」は記録の残る範囲で初めてです。
藤井聡太七段(17)は、24日に大阪の関西将棋会館で行われた「王位戦」の挑戦者を決めるリーグ戦で、稲葉陽八段(31)と対局し、午後7時半すぎ129手までで稲葉八段を投了に追い込んで勝ちました。
この結果、藤井七段の今年度の年間成績は、未公開の対局を含めて52勝12敗で勝率は8割1分3厘となり、今月31日に行われる予定の最終対局に敗れても勝率は8割ちょうどと、年間勝率が8割以上となることが確定しました。
これはすべての棋士の中で最も高く、藤井七段は3年連続の「勝率8割」を達成しました。
勝ち数の「52」も、次の対局に敗れても今年度の1位となることが確定しています。
日本将棋連盟によりますと、記録の残る範囲ではこれまでに、中原誠十六世名人と羽生善治九段の2人が2年連続の「勝率8割」を達成していますが、3年連続は藤井七段が初めてだということです。
対局後、藤井七段は「記録のことは意識していませんでしたが、今年度、一局一局全力を尽くして、このような結果を残せたことはよかったと思います」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200324/k10012348081000.html