それに先立ちタイ政府は入国規制の厳格化も発表した。
これまで規制が比較的緩やかだったタイだが、地元当局がここにきて相次いで厳格な措置に踏み切っている。
その背景にあるのは、1週間前から始まった感染者数急増への危機感だ。そして急増の主要因の一つが、タイの格闘技「ムエタイ」競技場で発生した集団感染である。
「無観客措置」も手遅れ…格闘技で集団感染
体が衝突するたびにリング上に飛び散る汗。両手両足を使って様々な技を繰り出す選手たち。
立ち技の世界最強格闘技といわれるタイ式のキックボクシング「ムエタイ」のワンシーンだ。
タイの国技である格闘技「ムエタイ」の二大殿堂の一つ、ルンピニー・スタジアムで3月6日に行われた試合で集団感染が発生していたことが分かった。
他の競技場でも感染が発覚し、現時点でムエタイ絡みの感染者数は観客やその家族など合わせて125人に上っているが、
政府はさらに数百人が感染している恐れもあるとみていて、事態は深刻だ。
この試合会場には当時、有名な俳優やタイ軍関係者、有力政治家、そして大勢のファンが来場していた。
感染発覚が遅れたこともあり、潜在的な感染者はすでにタイ全土に広がっている。
タイ当局は参加者の追跡を最重要課題と位置づけていて、封じ込めに必死だ。
ルンピニー・スタジアムは集団感染が起きた4日後にも、試合を行っていた。
主催者は、その日から感染者対策として試合を無観客に変更していたが、こうした措置は既に手遅れだった。
ムエタイ関連の感染は2割に
ムエタイ格闘技場での感染は、ルンピニー・スタジアムだけではない。
二大殿堂のもう一つ「ラジャダムナン・スタジアム」でも、ファンの感染が発覚したほか、別の試合会場でも感染が起きていた。
ムエタイの3つの会場での感染者合計は125人(3月22日時点)に上る。タイ全土の全感染者数が599人なので、実に2割がムエタイ関連の感染者だ。
ルンピニー・スタジアムでは、既に数百人が感染しているおそれもあるため、その数はさらに増える可能性が高い。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200322-00010005-fnnprimev-int
3/22(日) 17:30配信
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