2月16〜17日にかけて、2020年シーズンのモンスターエナジーNASCARカップ開幕戦のデイトナ500が行われ、デニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)が優勝。2年連続でシリーズ天王山の“グレイト・アメリカン・レース”を制した。またレースのファイナルラップには暫定トップだったライアン・ニューマンのフォード・マスタングが宙を舞う大クラッシュを演じ、ニューマンが病院へ緊急搬送されている。
フロリダ州デイトナビーチにあるオーバルコース、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイを舞台に争われるデイトナ500は1959年にスタートした伝統の1戦で、NASCARを代表するビッグイベント。2020年大会のスタートにはアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領も姿を見せた。
500マイルで争われる決勝レースは16日の現地14時30分にスタートが切られたが、スタートから20周が経過したころに降雨に見舞われたため中断され、翌17日の現地16時から再開されることとなった。デイトナ500決勝レースが延期されたのは2012年以来、2度目のこと。
迎えた17日の決勝レースでは、フィニッシュ直前に複数台のマシンが絡むクラッシュが重なり、延長戦“オーバータイム”が2度導入されることに。そしてハムリンを先頭に、ニューマン、ライアン・ブレイニー(フォード・マスタング)、クリス・ブッシャー(フォード・マスタング)が続く形でファイナルラップへ突入する。
2番手につけるニューマンはバックストレートからターン3への進入でハムリンを攻略。これにブレイニーも続き、トップがニューマン、2番手ブレイニー、3番手ハムリンと続く形となる。
ターン4を立ち上がった時点でもニューマンがトップにつけていたが、後方からブレイニーが近づくと2台は軽く接触。これでニューマンはバランスを崩してスピン。ハイスピードのままアウト側のウォールへとクラッシュした。
この衝撃でニューマンのマスタングが横転すると、そこに後方からコリー・ラジョイのフォード・マスタングがレーシングスピードのまま激突。ニューマンのマシンは一度宙に舞うと、上下逆さまの状態で着地し、火花を撒き散らしながら、コースイン側のランオフへと滑ってストップした。
マシンから小さく火の手も上がる状況だったが、マーシャルが駆けつけ即座に消火活動と救出作業が行われ、ニューマンは地元のハリファックス・メディカル・センターへと緊急搬送された。
ニューマンが所属するラウシュ・フェンウェイ・レーシングによれば、ニューマンは「重傷を負っているが、医師は生命にかかわるような状況ではないと説明している」という。
「ライアン(ニューマン)を心配する声や回復を願ってくれているファンに感謝したい。また、現在の状況を踏まえ、ライアンやその家族のプライバシーを優先してもらいたい」
「この件については、新たな情報を発信できるようになり次第、速やかにお知らせする」
レースはトップ2台が交錯した間に、3番手だったハムリンが抜け出しトップチェッカー。2019年に続く2年連続、自身通算3度目のデイトナ500制覇を遂げた。
2/18(火) 14:06配信 オートスポーツweb
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Denny Hamlin wins Daytona 500 as Ryan Newman’s car flips on last lap |