U―23日本代表で東京五輪出場を目指す欧州組に異変が生じている。
最も深刻なのはスペイン1部バルセロナのBチームに所属するMF安部裕葵(21)。2日の2部B(3部相当)のリーグ戦で右太もも裏を負傷し、11日に手術を受けた。クラブの発表によると、復帰まで5か月を要するという。今季中の復帰がなくなり、7月に開幕する東京五輪への出場も絶望的となった。
昨夏にJ1鹿島からバルセロナへ移籍し、今季はBチームが参戦している2部Bリーグ20試合で4ゴールをマーク。スペインで得意のドリブル突破にさらに磨きがかかっており、本番で活躍が期待される一人だったが、残酷な現実に直面した。
また、スコットランドリーグのハーツでプレーするFW食野亮太郎(21)は今年に入って出場機会が激減した。1月のU―23アジア選手権(タイ)後、公式戦出場は6試合中1回のみ。0―5と大敗した12日のセルティック戦はベンチ外だった。地元紙「エジンバラ・イブニングニュース」に、ダニエル・シュテンデル監督(45)の厳しい見解が掲載されており、挽回は容易ではない。
同監督は「リョウ(食野)は1月前半は代表でプレーしていてチームにいなかったが、その間に(チームは)様々なことにトライしてきた。戻ってきてからの短期間で、全て適応するのは簡単ではない」。食野は昨年12月に就任した指揮官の新戦術に対応しきれず“戦力外”になりつつあるわけだ。
すでにエース候補のMF久保建英(18=マジョルカ)やMF堂安律(21=PSV)もベンチ要員に格下げとなっており、本番へ向けて不安要素は増すばかりだ。
2/13(木) 16:40配信
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