磐田が意地の2-1勝利も…J2降格が決定 大久保の決勝点は“微妙な判定”でゴール認定
J1ジュビロ磐田は30日、本拠地ヤマハスタジアムでリーグ第33節の名古屋グランパス戦に臨み、2-1で勝利を収めた。
しかし、同時刻に行われた他会場の試合で、16位湘南ベルマーレがサンフレッチェ広島に1-0で勝利したため、自動降格となる17位以下が確定し、5年ぶり2度目のJ2降格が決まった。
この試合では後半26分に、途中出場の元日本代表FW大久保嘉人が意地の決勝ゴールを決めたが、そのシーンが「オフサイド」だったと、名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督が主張するなど、物議を醸している。
引き分け以下で降格が決定する状況に追い込まれていた磐田は、前半22分に待望の先制点を奪う。右CKをMF山本康裕が蹴ると、ペナルティーエリア内でMF松本昌也がヘディング。
これが名古屋GKランゲラックを破り、残留に向けて希望となる1点を手に入れた。
その後も攻撃的な姿勢を貫いていた磐田だが、前半39分に追いつかれてしまう。
左CKからDF丸山祐市にヘディングシュートを放たれ、一度はGK八田直樹が防いだものの、MF長谷川アーリアジャスールに押し込まれて同点。1-1でハーフタイムに突入した。
なんとしても勝ち点3が欲しい磐田は、後半17分に大久保を投
その9分後、今季苦しんでいた男が期待に応える。大久保が縦にクサビのパスを入れると、FWルキアンが胸トラップから右サイドへ展開。
このボールを右サイドのDF小川大貴がダイレクトでゴール前に折り返したボールを、最後は大久保が体を投げ出しながら飛び込みネットを揺らした。
これが今季リーグ戦での初ゴールとなった大久保は歓喜を爆発させるが、名古屋の選手は一斉に手を上げてオフサイドを主張。
主審に詰め寄り猛抗議をした。リプレーの映像を見ると、小川のクロスは名古屋の選手に当たってコースが変わったが、さらにニアサイドに飛び込んだ磐田MF松本昌也が右足で触ってコースが変わっているように見える。
この松本が触った際に大久保はオフサイドの位置にいたため、ゴールは認められたものの微妙な判定となっている。
試合後のインタビューに応じた名古屋のフィッカデンティ監督は、「どちらも勝つという気持ちのこもった試合で、そういう入り方でそういうゲームになった。
結果、試合には負けたが、あまりエピソードについては話したくないが、ただ納得のいかないゴールだったというのはある」と、暗に判定への不満を口にした。
フィッカデンティ監督、インタビュアーの質問に「オフサイド」と2度繰り返す
そしてインタビュアーに、磐田の2点目のシーンについて問われると、フィッカデンティ監督は「オフサイド」と2度繰り返した。
そして「別のチームを率いていた時にも、磐田のこの会場で明らかなオフサイドの相手のゴールが認められたことがあるので、私の運がないのかもしれませんが……今日のもあまり難しいオフサイドではなかったと思う」と続け、
さらに「質問を受けたので言いますが、主審よりもアシスタント(・レフェリー)の方が主審をサポートする言葉を主審に伝えるべきだったかなと」と続けた。
もっとも、最後には「でも、仕方がないです」と納得がいかないながらも、最終節に向けての切り替えを強調。
名古屋は勝ち点を「37」から伸ばせず、16位湘南ベルマーレとの勝ち点差は「2」に縮まった。得失点差が大きいため、事実上ほぼ残留を決めているが、最終節の鹿島アントラーズ戦での勝利を目指す。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191130-00231933-soccermzw-socc
11/30(土) 17:48配信