さまざまな思いを抱いての挑戦になりそうだ。
ポスティングによるメジャー移籍を目指す巨人の山口俊(32)。25日にはベストナイン(セ投手部門)に選出され、「この賞をいただき、とても光栄です。これを励みにさらに精進したい」とコメントした右腕は今季、15勝をマークして最多勝、最多奪三振(188)、最高勝率(・789)の投手3冠を獲得。昨オフ、巨人と2年契約を結んでいたが、1年分の“保障”を捨ててでも、夢を追い掛けることを決めた。
とはいえ、米球界の山口に対する評価は芳しくない。複数のメジャースカウトは「スプリット契約になるだろう」と予測している。そうなると、マイナーの招待選手としてスプリングトレーニングに参加、実戦を通じてメジャー昇格を目指すことになるわけだが、オープン戦で見切りをつけられた場合は、「年俸10万ドル(約1000万円)程度しかもらえないケースもある」(メジャー関係者)という。
■いつクビになるか…
山口が薄給覚悟で夢を追う理由について、とある巨人OBがこう言う。
「山口はFA移籍初年度の2017年7月に傷害、器物破損事件を起こし、巨人から1億円超の罰金を取られた上に、3年契約を2年契約に見直された。一説には年俸は3億円を超えるともいわれており、合計で4億円規模のマイナスが生じたそうです。その際、巨人が解雇をチラつかせて見直しを迫った、と選手会が反論したこともある。
昨オフには新たに2年契約を更新したものの、契約解除をチラつかされたトラウマから、いつ首を切られても不思議ではない、という思いもあったといいます。FA移籍する際には、ポスティングでのメジャー挑戦を容認するサイドレターを交わしており、自己最高の成績を挙げた今が売り時だと判断したのです」
■土地購入後に罰金、契約見直し
一方、事情通は「巨人との関係以外の理由もあるのでは」と、指摘する。
「自宅ですよ。山口は17年、世田谷区内の一等地に約250平方メートルの土地を購入、18年に鉄筋コンクリート3階建ての大豪邸を建てた。土地、建物を合わせると、5億円はくだらないでしょう」
山口は以前、テレビ番組で自宅を紹介。リビングだけで80畳もあるという。しかし、この大豪邸は安い買い物ではなかったようだ。
日刊ゲンダイが山口の自宅の登記簿謄本を調べてみると土地、建物には計3・7億円の抵当権が設定されている(19年11月25日時点)。17年5月の計2億円に加え、17年12月には1・7億円の抵当権が設定されているのである。つまり、土地を購入した後に不祥事で巨人から罰金を取られ、契約を見直し。その後、追加の融資を受けたことになるが、いずれにせよ、まだ完済はしていない。
山口は来オフに2年契約が満了する。来季も巨人で2ケタ勝利を挙げるなどの活躍をすれば、新たに複数年契約を結べるかもしれない。それでもあえて、評価が芳しくない米球界で一獲千金を狙う道を選択した。
メジャーで1〜2年ほど活躍しようものなら、巨人時代を上回るサラリーを得られる可能性はある。そのためにはまず、有象無象のライバルとの過酷な競争を勝ち抜かなければならない――。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191127-00000008-nkgendai-base
11/27(水) 9:26配信
ポスティングによるメジャー移籍を目指す巨人の山口俊(32)。25日にはベストナイン(セ投手部門)に選出され、「この賞をいただき、とても光栄です。これを励みにさらに精進したい」とコメントした右腕は今季、15勝をマークして最多勝、最多奪三振(188)、最高勝率(・789)の投手3冠を獲得。昨オフ、巨人と2年契約を結んでいたが、1年分の“保障”を捨ててでも、夢を追い掛けることを決めた。
とはいえ、米球界の山口に対する評価は芳しくない。複数のメジャースカウトは「スプリット契約になるだろう」と予測している。そうなると、マイナーの招待選手としてスプリングトレーニングに参加、実戦を通じてメジャー昇格を目指すことになるわけだが、オープン戦で見切りをつけられた場合は、「年俸10万ドル(約1000万円)程度しかもらえないケースもある」(メジャー関係者)という。
■いつクビになるか…
山口が薄給覚悟で夢を追う理由について、とある巨人OBがこう言う。
「山口はFA移籍初年度の2017年7月に傷害、器物破損事件を起こし、巨人から1億円超の罰金を取られた上に、3年契約を2年契約に見直された。一説には年俸は3億円を超えるともいわれており、合計で4億円規模のマイナスが生じたそうです。その際、巨人が解雇をチラつかせて見直しを迫った、と選手会が反論したこともある。
昨オフには新たに2年契約を更新したものの、契約解除をチラつかされたトラウマから、いつ首を切られても不思議ではない、という思いもあったといいます。FA移籍する際には、ポスティングでのメジャー挑戦を容認するサイドレターを交わしており、自己最高の成績を挙げた今が売り時だと判断したのです」
■土地購入後に罰金、契約見直し
一方、事情通は「巨人との関係以外の理由もあるのでは」と、指摘する。
「自宅ですよ。山口は17年、世田谷区内の一等地に約250平方メートルの土地を購入、18年に鉄筋コンクリート3階建ての大豪邸を建てた。土地、建物を合わせると、5億円はくだらないでしょう」
山口は以前、テレビ番組で自宅を紹介。リビングだけで80畳もあるという。しかし、この大豪邸は安い買い物ではなかったようだ。
日刊ゲンダイが山口の自宅の登記簿謄本を調べてみると土地、建物には計3・7億円の抵当権が設定されている(19年11月25日時点)。17年5月の計2億円に加え、17年12月には1・7億円の抵当権が設定されているのである。つまり、土地を購入した後に不祥事で巨人から罰金を取られ、契約を見直し。その後、追加の融資を受けたことになるが、いずれにせよ、まだ完済はしていない。
山口は来オフに2年契約が満了する。来季も巨人で2ケタ勝利を挙げるなどの活躍をすれば、新たに複数年契約を結べるかもしれない。それでもあえて、評価が芳しくない米球界で一獲千金を狙う道を選択した。
メジャーで1〜2年ほど活躍しようものなら、巨人時代を上回るサラリーを得られる可能性はある。そのためにはまず、有象無象のライバルとの過酷な競争を勝ち抜かなければならない――。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191127-00000008-nkgendai-base
11/27(水) 9:26配信