試合後の記者会見で井上は何を話したのか
ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム決勝が7日、さいたまスーパーアリーナで行われ、
WBA・IBF王者の井上尚弥(大橋)がWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ち。
「世代交代」を宣言したバンタム級頂上決戦を制し、WBSS優勝を果たした。
WBA正規王座の3度目の防衛とともにスーパー王者に昇格。IBF王座は初防衛となり、日本人初の2つのベルトの同時防衛に成功した。
試合後の記者会見。井上尚弥、陣営の一問一答は以下の通り。
「試合前から言っていた世代交代……、できたのかなとは思いますが、期待通りの試合はきっとできてはいなかった。
これがボクシングということで、甘い世界じゃない。
今日の試合を通してわかりましたし、今日の経験を生かして次戦から精進して頑張っていきたい。
またドネア選手と、WBSS決勝を戦えたことはキャリアで1番の経験だと思っています。こういう結果が出せて自分自身良かったと思う」
――右目の状態は?
「2ラウンド目、左フックをもらって、そこから12ラウンドまでずっと二重に見えている状態が続いていた。骨には異常はありません」
――7、8、9ラウンドは抑えて10ラウンドから再び仕掛けたように見えた。どういう違いがあったのか。
「自分の中で、セコンドの中で、そこまでのラウンドでポイントは取っているだろうという計算があった。
7、8回は捨てるラウンドにして、そのあとのラウンドでしっかり(ポイントを)とろうと。右目は全然見えてなかった。血で見えなかった。
右ストレートも打てなかった。作戦を切り替えたのがそのくらい(のラウンド)ですね」
大橋会長「パンチが効いたシーンは初めて見た」
大橋秀行会長
「今回調子が良すぎて、気を引き締めなければという感じでやってきた。苦しい試合展開になりましたし、パンチが効いたシーンもあった。
尚弥と知り合って初めて見たシーンだった。そこからダウンをとって、素晴らしい試合内容だったと思います。
尚弥のタフネスは心配していたと思うが、問題ないと証明できた。とてつもなく大きな価値のある試合だった。
11ラウンドのドネアのダウンは、10カウントだったのでは……。僕が数えたら20秒くらい。でも良かった。
12ラウンドも倒しに行ったし、尚弥が大きく成長できた12ラウンドでした」
真吾トレーナー
「今日は本当にひやひやした。いい意味で初心に戻れる。尚弥本人もわかっていると思うが、前半が想定内で余裕が出た。
3回に左をもらって、ぐだぐだになった。そこから計算しながら、判定、ポイントも計算しながら。凄いなと思った。初心に帰って気持ちを引き締めて色々な挑戦をしていきたいと思います」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191108-00092906-theanswer-fight
11/8(金) 0:00配信