ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会の組織委員会と国際統括団体ワールドラグビー(WR)は3日、2日に閉幕した大会を総括する記者会見を東京都内で開き、WRのビル・ボーモント会長は「もっとも偉大なW杯として記憶に残るだろう。大会は日本人の温かさ、ラグビーへの情熱、苦しいときの友情を象徴していた」と高く評価し、感謝を示した。
期間中の観客動員数は170万4443人に達した。チケットは台風の影響で中止となった1次リーグ3試合を含めると約185万3千枚が用意され、99・3%に当たる約184万枚を販売。全国16カ所に設けられた大型ビジョンで試合が観戦できる「ファンゾーン」にはW杯史上最多となる約113万人7千人が来場した。経済効果は4370億円に上るという。大会組織委の御手洗冨士夫会長は「10年前に日本開催が決定したときには、誰も思いも寄らないくらい大きなラグビーブームを巻き起こし、アジアや世界に広がっていった」と述べた。
またボーモント会長は欧州6カ国対抗と南半球4カ国対抗を戦う「ティア1」を追う、日本など「ティア2」の競技力向上を図るため、「ティア1」と「ティア2」のテストマッチを引き続き増やす方針を明言。日本に関しては来年7月にW杯準優勝のイングランドと2試合、同11月にはW杯1次リーグで破ったアイルランド、スコットランドとの対戦が計画されていると明かした。
11/3(日) 19:04配信 産経新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191103-00000560-san-spo