10/24(木) 12:15配信
毎日新聞
群馬県渋川市が2020年東京五輪・パラリンピックに向けて、市内の温泉施設などでタトゥー(入れ墨)がある外国人の入浴規制の緩和を検討している。同市は五輪・パラリンピックでニュージーランドのホストタウンになっており、同国の先住民族マオリには、タトゥーを神聖なものとする文化があるためだ。
高木勉市長は今月11日の記者会見で、「国や民族の違いを乗り越えなければならない。マオリの文化や習慣は尊重したい。温泉旅館などには趣旨を理解してもらうよう要請していきたい」と、タトゥーがある外国人の入浴に理解を求める考えを明らかにした。
マオリにとってタトゥーは家系、民族的な地位などを表す意味がある。現在、開催中のラグビー・ワールドカップ(W杯)で、試合開始前のマオリの伝統の踊り「ハカ」の披露が日本でも人気のニュージーランド代表・オールブラックスもタトゥーがある選手たちが多い。
五輪・パラリンピックで、同国の多くの関係者が市内に滞在し、観光名所の伊香保温泉などで入浴を希望することも想定される。国内では以前、先住民族文化の講師として招かれたマオリの女性が、顔に伝統的なタトゥーがあることで入浴を断られ、問題化するという事態も起きており、同市はホストタウンとして、こうした伝統や文化の違いによる摩擦は避けたい考えだ。
市スポーツ課は「反社会的なものとは区別し、民族によってはタトゥーに文化的側面があることを説明して伊香保温泉旅館協同組合や観光協会などに協力を求めることを検討したい」という。
一方、渋川伊香保温泉観光協会は、伊香保温泉の温泉施設はタトゥーがある観光客の入浴は断っているのが現状という。タトゥーがある客の入浴について同協会は「市から具体的に要請があれば考えたい」としている。【庄司哲也】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191024-00000029-mai-soci
毎日新聞
群馬県渋川市が2020年東京五輪・パラリンピックに向けて、市内の温泉施設などでタトゥー(入れ墨)がある外国人の入浴規制の緩和を検討している。同市は五輪・パラリンピックでニュージーランドのホストタウンになっており、同国の先住民族マオリには、タトゥーを神聖なものとする文化があるためだ。
高木勉市長は今月11日の記者会見で、「国や民族の違いを乗り越えなければならない。マオリの文化や習慣は尊重したい。温泉旅館などには趣旨を理解してもらうよう要請していきたい」と、タトゥーがある外国人の入浴に理解を求める考えを明らかにした。
マオリにとってタトゥーは家系、民族的な地位などを表す意味がある。現在、開催中のラグビー・ワールドカップ(W杯)で、試合開始前のマオリの伝統の踊り「ハカ」の披露が日本でも人気のニュージーランド代表・オールブラックスもタトゥーがある選手たちが多い。
五輪・パラリンピックで、同国の多くの関係者が市内に滞在し、観光名所の伊香保温泉などで入浴を希望することも想定される。国内では以前、先住民族文化の講師として招かれたマオリの女性が、顔に伝統的なタトゥーがあることで入浴を断られ、問題化するという事態も起きており、同市はホストタウンとして、こうした伝統や文化の違いによる摩擦は避けたい考えだ。
市スポーツ課は「反社会的なものとは区別し、民族によってはタトゥーに文化的側面があることを説明して伊香保温泉旅館協同組合や観光協会などに協力を求めることを検討したい」という。
一方、渋川伊香保温泉観光協会は、伊香保温泉の温泉施設はタトゥーがある観光客の入浴は断っているのが現状という。タトゥーがある客の入浴について同協会は「市から具体的に要請があれば考えたい」としている。【庄司哲也】
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