戸田恵梨香主演のNHK連続テレビ小説「スカーレット」が先週後半、いよいよ子役からバトンタッチされ、戸田や大島優子、林遣都ら主要キャストの登場が話題となっている。
14日からは第3週、「ビバ!大阪新生活」が始まる。
そんな中、ネット上では「大島優子は関西出身ではないのに関西弁に違和感がない」「声や仕草が幼少期そのままでよく研究されている」など、かねてより演技力に定評のある戸田や林に負けず劣らず、大島の演技に対する高評価が目立つ。
今年は舞台などで演技面に注目集める
AKB48のOGは、アイドル時代の活躍が派手なぶんファンの期待も大きくなるが、女優へ転身したOGたちの苦戦が伝えられることもあった。
川栄李奈など、むしろ卒業後に女優として名を高めたメンバーがいる一方で、在籍時にグループの総選挙で1、2位を争う活躍をした大島のようなメンバーに関しては、見る側の評価も一段と厳しくなってしまうのは仕方ないところだ。
ネームバリューがあるだけに、共演者に一流の俳優が並ぶこともあるだろう。
しかしこのところ大島は、演技面で俄然、注目を集めている。
年明け1月からBunkamuraシアターコクーンで上演された文豪ドストエフスキーの名作「罪と罰」に出演、3年ぶりとなる舞台で娼婦ソーニャ役に挑戦した。
また、この秋には新国立劇場小劇場で上演される「ラヴ・レターズ」で、以前からやってみたいと思っていたという朗読劇に出演することも決まっている。
そんな流れの中での「スカーレット」。
大島にとっては「あさが来た」に続く朝ドラ挑戦、この辺でより良い結果を出したいところだ。
大島の役どころは、戸田演じるヒロイン・川原喜美子の同級生で、信楽でもっとも大きな窯元(かまもと)「丸熊陶業」のお嬢様、熊谷照子。
三味線や日本舞踊の稽古に余念がなく、プライドが高く勝ち気な性格。
ちやほやされるわりに友達ができないが、転校生の喜美子には興味津々で、柔道まで一緒に習うことになった。
横溝菜帆からバトン受けた大島
照子の子ども時代を演じたのは横溝菜帆で、昨年人気を博したドラマ「義母と娘のブルース」(TBS系)では上白石萌歌の幼少期を演じ注目を集めた。
そのときは上白石へのリレーがイメージの破綻なく行われて好評だったが、今回も横溝から大島へのバトンタッチが実に自然で、違和感なしと評判だ。
ヒロインの喜美子についても、子ども時代を演じた川島夕空から戸田へのスムーズな移行を称える声がネットに躍る。
キャスティングのセンスと演出、演者の役作りがしっかり揃っている証拠だろう。
今作は101作目の朝ドラとなるが、前作「なつぞら」が北海道の大自然に始まり、時代の最先端だったアニメーターといった割とキャッチーな部分を押し出していたのに比べると、地味でも堅実な作りを心がけているように感じられる。
脚本は水橋文美江氏で、「夏子の酒」、「妹よ」、「みにくいアヒルの子」、「ビギナー」、「ホタルノヒカリ」シリーズなど数多くの作品で知られ、さまざまな女性像を描いてきた。
1年近くの月日をかけ、一人のヒロインの人生を伝える朝ドラにはピッタリの作家と言えるだろう。
役者の芝居の力も、一層重要になってくる。
演技巧者揃いの出演陣の中で、大島の本領発揮に期待したい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191014-00010000-wordleaf-ent&p
(動画)NHK朝ドラ『スカーレット』 大島優子
演技力が評判 丸熊照子役 大島優子
大島優子と戸田恵梨香
元AKB48 大島優子