巨人・原辰徳監督(61)が6日、追悼の意を表明した。
突然の訃報に一瞬、思考が停止した。
「本当に突然のことで、ショックという言葉しかありません。野球博士と呼べるような、本当に尊敬できる大先輩であり、
私の中で教科書と言えるお方でした」
この日、金田さんの長男・賢一さんより、連絡を受けて事実を耳にしたという。年に何度も食事を共にする間柄でもあり、
今春の宮崎キャンプや、シーズン中にも直接激励を受けた。元気な姿が印象深く残っているだけに、原監督もいまだ
信じられないといった様子だった。今季、5年ぶりにリーグ優勝を達成した際、お祝いの花も届いた。控えるCS最終S、
日本シリーズ終了後にお礼を伝えるつもりだっただけに、無念さが募る。
「ペナントレース後もお花を頂いていた。シーズンが終わって落ち着いたら連絡させていただこうと思っていたのですが…」
個人的にも、14年に父・貢氏(享年79)を亡くした。それ以降、今まで以上に親身になって接してくれた姿がすぐに思い浮かぶ。
「特に私が監督になってから、強い影響を受けたと言えます。うちの父が亡くなってからは、本当にオヤジのように接してもらい、
野球人としても良き理解者でいてくれました」
プロ野球史で唯一となる通算400勝を達成。常人離れした不滅の金字塔であり、それを成し遂げた大投手との突然の別れを、
独特の表現で惜しんだ。
「金田さんが亡くなったということで『あぁ、金田さんも人間だったんだ』というかね。そういうこととは縁がないんじゃないかな、
と思っていたんですが。心からご冥福をお祈りするとともに、お世話になりましたとお伝えしたいです」
球史に名を刻んだ伝説的な先人へ、敬意と愛情を込めて悼んだ。
スポーツ報知
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191007-00000040-sph-base
19年6月7日、ロッテ戦の試合前に原監督(左)と写真撮影に応じる金田正一さん