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中日−阪神 甲子園 14:00〜
■阪神、奇跡のCSへあと2勝!3年ぶりの3戦連続0封リレー、西が執念の10勝目
(セ・リーグ、DeNA0−7阪神、25回戦、阪神16勝8敗1分、28日、横浜)奇跡が起きる! クライマックスシリーズ(CS)にいく! 引き分けでもBクラスが決定する阪神はDeNAに大勝し、4連勝。西勇輝投手(28)が右足首に打球を直撃させながらも自身2年連続の2桁勝利を挙げ、チームとして3試合連続無失点勝利となった。29日の中日戦(甲子園)を含め、残り2試合。勝つ、勝つ!
再三のピンチもアクシデントもものともせず、ただ、逆転CSへ向かって腕を振った。引き分けすら許されない状況で、西がド根性の10勝目だ。
「ハプニングがあった中で『何とかゼロで』と。どのイニングまでいけるかわからなかったんですけど、最低限投げられてよかった。勝ちをつけさせてくれるイニングまで投げさせていただいて、感謝したいです」
試合開始からわずか2球目だった。一回、先頭梶谷の中堅へ抜けていきそうな打球に反応。とっさに右足を出してストップすると、白球は右足首付近に直撃し、転々…。すぐさま捕球し投ゴロとしたが、しばらくの間立ち上がれず。「ふつうに痛い。本当に投げづらかったんですけど…」。同じように打球が直撃しながらも「目が覚めた」と10勝目をつかんだオリックス時代の2016年を思い出し、力を振りしぼった。
以降、3併殺を奪うなど打たせて取る投球で5回を4安打無失点。自身5連勝で2年連続6度目の2桁勝利に到達した。
FAで移籍してきた投手が虎1年目で10勝を挙げるのは史上初。リーグをまたぐ移籍に取り巻く環境は変化したが、戸惑うことなく、期待に応える結果を残し続けた。
短くなった移動時間すらも有効に使った。空路をはじめ3時間超の移動が主だったオリックス時代から一転。セ・リーグでは陸路で長くても2時間少々の移動がメインになった。「寝るのはもったいないし、自分を高める時間に使いたい」。昨季まで映画を1本見て過ごすことが多かったが“タイムアップ”により変更。自己啓発本から漫画まで幅広く目を通すように。中でもハマッたのが『名探偵コナン』。「犯人とか展開を予想しながら読むと面白い」。マウンドを離れても“読み合い”に頭を働かせた。
「あと2個死にものぐるいで全員で勝って、鳥谷さんと1日でも長くともに戦えれば、と思っています。それがかなえばうれしいです」
岩崎や島本ら中継ぎ陣もタスキをつなぎ、チームとして3年ぶりの3試合連続無失点勝利。あと2つ勝って、再びこのハマスタのマウンドに歩を進める。いよいよ、逆転CS。もう夢じゃない。(箭内桃子)
西について阪神・福原投手コーチ
「足に打球が当たりましたが、その後もあそこまでよくしっかり投げてくれました」
★2016年、西のド根性2桁勝利
9月28日の楽天戦(京セラ)。二回に4失点し、三回にはペゲーロの強烈な打球を左胸と腕に当てた。治療で一時ベンチに下がったが、七回まで追加点を許さず三回以降は無失点に抑えた。7回4失点で3年連続のシーズン10勝を達成した。
2019.9.29 05:04
https://www.sanspo.com/baseball/news/20190929/tig19092905040008-n1.html