偶然にしては似すぎてる!?「関ジャニ∞」の村上信五(37)とお笑い芸人の東野幸治(52)が司会を務めるバラエティー特番「NHK杯 輝け!!全日本大失敗選手権大会〜みんながでるテレビ〜」にまさかの番組タイトルパクリ疑惑が浮上した。莫大な受信料を徴収して、独自性の乏しい“パクリ番組”を制作し「NHK杯」とまで銘打っていたとは…。舞台裏でいったい何が起きていたのか――。
「失敗を笑いに変えようというコンセプトのテレビ番組ができたことは、すごく良いことだと思うんです。ただ、ひと言の断りもなくここまで似た名前を使われたことには、腹が立っています」
こう語るのは、「全日本失敗王選手権」なるイベントの運営メンバーの一人だ。2014年からスタートした同イベントは「今だから話せるシャレにならない失敗談」や「とんでもない失敗を乗り越えたから今がある、感動の失敗談」を全国からインターネットで一般募集し、予選を通過した6人が会場でプレゼンバトルによって競い合い、失敗王を決めるというものだ。
失敗を語るテレビ番組といえば「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)もあり、番組企画として決して珍しいわけではない。だが、全日本失敗王選手権の運営メンバーは、NHK首都圏放送センターに所属するディレクターから問い合わせを受け、対面で打ち合わせをしたことがあるというのだ。
「『失敗王とはどういうイベントなのでしょう?』との問い合わせがあったので、2017年5月13日に都内でお会いしました。ただ、そのディレクターは失敗談よりも、その年の流行語にもなった『忖度』に関連するエピソードはないのかと探している感じで、こちらの趣旨を話してもまったくかみ合わなかったのをよく覚えています」(前出の運営メンバー)
その後、同ディレクターは、全日本失敗王選手権の現場に取材に来ることもなければ音さたもなし。そして1年後の2018年10月に「NHK杯 輝け!!全日本大失敗選手権大会〜みんながでるテレビ〜」の第1回が放送された。これまでにスペシャルを含め計7回が放送されている。
「知人から『NHKで失敗王やってる。すごいね』と電話があって、初めて知りましたが、さすがに名前が似すぎですよ。こちらが『全日本』を先に名乗っているのだから、せめて『新日本』にしていただけたらよかったのに…。お金がないからと商標登録していなかった我々の失敗ですね」と運営メンバーは苦笑い。
とはいえ、天下のNHKが類似した番組名を付けた影響力は大きく、インターネットで「全日本失敗王」と検索しても「全日本失敗王選手権」ではなく、「全日本大失敗選手権」が上位に表示される事態となっている。これには、失敗王事務局もささやかな抵抗として今年から「元祖」をつけたほどだ。
パクリ疑惑はこれだけではない。サブタイトル「みんながでるテレビ」もテレビ神奈川が04〜08年に放映していた情報番組「みんなが出るテレビ〜ヨコハマ開放区〜」とほとんど同じなのだ。
「ローカル番組とはいえ、元フジテレビの松尾翠アナが女子大生リポーターとして活躍していたことがある番組で、知っている関係者がいたとしてもおかしくない。事前のリサーチが極端に不足だったのでは」と別のテレビ局関係者も首をかしげる。
本紙の取材に対し、NHK広報局は「ご指摘のディレクターはこの番組の制作には関わっていません」と回答。番組タイトルがイベントと酷似していることについての見解、番組タイトルが決まった経緯についても質問をぶつけたが、いずれもノーコメントだった。パクリでないのであれば偶然だと主張すればいいのに、そうはできない後ろめたい理由でもあるのだろうか…。
(以下略、続きはソースでご確認下さい)
2019年09月18日 11時00分
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1552761/