(セ・リーグ、広島1−4阪神、17回戦、阪神9勝8敗、3日、マツダ)
勝ちきることの難しさも、喜びも、誰より知っている。
藤川が締めた。まとわりつく敵地の熱気と汗の粒を振り払って、新守護神就任から登板4戦連続セーブだ。
「点差があっても打線の迫力はあるので、簡単ではない。勝ってつないでくれたので。
目指すところは(ファンに)喜んで帰ってもらうことなので。とにかく結果」
新たな勝利の方程式に導かれ、最後に“間違った答え”を出すわけにはいかなかった2−1の七回からジョンソンの救援を仰いで、八回は岩崎がきっちり3人で封じた。
こうなれば、3点リードの九回は、ドリスが出場選手登録抹消となった7月26日以降、新守護神となった藤川しかいなかった。
先頭で4番・鈴木と対峙し、空振り三振に斬った。続く松山には右中間二塁打を許したが、一筋縄ではいかないことなど分かりきっていた。
会沢も三振で退け、暴投で二走の三進を許しながらも、最後はメヒアを三ゴロに打ち取った。
重量級打線と真っ向から向き合って、今季4セーブ目、通算229セーブ目をつかんだ。
矢野監督も藤川にすべてを託している。「経験が一番大きいと思うし、点差、状況に合わせてできる投手。そういうのは球児を出した時点で任せているし。
球児には抑えが似合うというか、そこにいるっていうのは、俺自身もいいと思うんだけど」と大きくうなずいた。
チームは今季、五回終了時にリードしていると28勝0敗4分けの勝率10割。
それもこれも、開幕からどんな場面でも投げ、支え続けてきた藤川の力によるところが大きい。
ここからは一番後ろで、チームを勝たせる。藤川もいっそう熱く投げていくつもりだ。
「九回は疲労度が全然違う。まだまだ、数を踏んで行かないと」。
一丸でつないでいく虎投の一番後ろに、収まるべき男が収まった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190804-00000017-sanspo-base
8/4(日) 7:00配信
https://nipponbaseball.web.fc2.com/personal/pitcher/fujikawa_kyuji.html
成績
オールスターに藤川球児 登場で4万7千人の大合唱! 2019.07.13 (1:14?リンドバーグ)