ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(87)が6月18日に都内の病院に救急搬送されたと報じられてから1週間以上が経過した。
沈黙を保ち続けていた週刊誌が次々にジャニー氏に関する記事を報じ始めたが、奥歯に物が挟まったようなハッキリしない内容ばかりだ。
例えば、「女性自身」(7月9日号)の〈ジャニー喜多川社長 『夢の続きはタッキーに託す!』〉の見出し。ジャニー氏が後継指名したとされる滝沢秀明(37)に「事務所の今後を頼む!」と言ったかのようなタイトルだが、記事に「ジャニー氏がタッキーに今後を託した」とは一言も出てこない。昨年の「週刊新潮」のインタビューで滝沢が〈ちゃんと滝沢が仕事をできる環境を作る〉とジャニー氏に言われたと告白したことを引用し、それを見出しに結びつけたような内容だった。
「そもそも『女性自身』は、ジャニー社長の救急搬送のことにすら触れていません。それなのに“追悼”みたいな記事が載っているわけですから、この間の経緯をしっかり把握していない読者はチンプンカンプンだと思いますよ」(芸能評論家の佐々木博之氏)
27日発売の「女性セブン」(7月11日号)は、〈ジャニー喜多川社長 『危急の病室』と鬼才の後継者〉の見出し。さすがにジャニー氏が6月18日に救急搬送されたことについては触れられているが、“詳報する”と書かれた病室については「高層病棟の最上階近くの明るい木目と白を基調とした部屋で、浴室とトイレを備え、ホテルの一室ような雰囲気」と説明があるのみ。部屋の中でどんな危急の事態が起きているのかについては書かれていなかった。
「“鬼才の後継者”が一体、誰を指しているのかと思いながら読み進めていくと、記事の最後に『後継者はタレント全員。みんなでジャニーさんの思いを背負っていくのでしょう』と語るスポーツ紙記者のコメントが出てきます。ジャニーズファンや熱心な読者は拍子抜けしたのではないでしょうか」(前出・佐々木博之氏)
さすがに「週刊新潮」と「週刊文春」(いずれも7月4日号)はジャニー氏が緊急搬送された当時の状況や、所属タレントが大挙して病院を訪れた慌ただしい様子に迫ろうとしていた。それでも読者が最も知りたいであろうジャニー氏の病名や容体までは把握できなかったようだ。
「確かな情報がつかめなくても、緊急事態が起きていることは明らかなので、芸能記事を扱う週刊誌としては、スルーしてしまっては体面が保てません。何かしら記事を作らねばならなかったのでしょう。私も週刊誌の記者をしていたので、原稿の締切から発売日までの埋めがたいタイムラグがあることを承知しています。それにしても今回の一連の記事は苦肉の策というか、現時点ではどの週刊誌もジャニー氏に何が起きているのかを把握しきれていないことだけがよく分かりました」(前出・佐々木博之氏)
ジャニー事務所から何かしら具体的な発表があるまで、ファンの心配とモヤモヤは募るばかりではないか。
https://news.livedoor.com/article/detail/16688708/
2019年6月27日 22時0分 日刊ゲンダイDIGITAL
沈黙を保ち続けていた週刊誌が次々にジャニー氏に関する記事を報じ始めたが、奥歯に物が挟まったようなハッキリしない内容ばかりだ。
例えば、「女性自身」(7月9日号)の〈ジャニー喜多川社長 『夢の続きはタッキーに託す!』〉の見出し。ジャニー氏が後継指名したとされる滝沢秀明(37)に「事務所の今後を頼む!」と言ったかのようなタイトルだが、記事に「ジャニー氏がタッキーに今後を託した」とは一言も出てこない。昨年の「週刊新潮」のインタビューで滝沢が〈ちゃんと滝沢が仕事をできる環境を作る〉とジャニー氏に言われたと告白したことを引用し、それを見出しに結びつけたような内容だった。
「そもそも『女性自身』は、ジャニー社長の救急搬送のことにすら触れていません。それなのに“追悼”みたいな記事が載っているわけですから、この間の経緯をしっかり把握していない読者はチンプンカンプンだと思いますよ」(芸能評論家の佐々木博之氏)
27日発売の「女性セブン」(7月11日号)は、〈ジャニー喜多川社長 『危急の病室』と鬼才の後継者〉の見出し。さすがにジャニー氏が6月18日に救急搬送されたことについては触れられているが、“詳報する”と書かれた病室については「高層病棟の最上階近くの明るい木目と白を基調とした部屋で、浴室とトイレを備え、ホテルの一室ような雰囲気」と説明があるのみ。部屋の中でどんな危急の事態が起きているのかについては書かれていなかった。
「“鬼才の後継者”が一体、誰を指しているのかと思いながら読み進めていくと、記事の最後に『後継者はタレント全員。みんなでジャニーさんの思いを背負っていくのでしょう』と語るスポーツ紙記者のコメントが出てきます。ジャニーズファンや熱心な読者は拍子抜けしたのではないでしょうか」(前出・佐々木博之氏)
さすがに「週刊新潮」と「週刊文春」(いずれも7月4日号)はジャニー氏が緊急搬送された当時の状況や、所属タレントが大挙して病院を訪れた慌ただしい様子に迫ろうとしていた。それでも読者が最も知りたいであろうジャニー氏の病名や容体までは把握できなかったようだ。
「確かな情報がつかめなくても、緊急事態が起きていることは明らかなので、芸能記事を扱う週刊誌としては、スルーしてしまっては体面が保てません。何かしら記事を作らねばならなかったのでしょう。私も週刊誌の記者をしていたので、原稿の締切から発売日までの埋めがたいタイムラグがあることを承知しています。それにしても今回の一連の記事は苦肉の策というか、現時点ではどの週刊誌もジャニー氏に何が起きているのかを把握しきれていないことだけがよく分かりました」(前出・佐々木博之氏)
ジャニー事務所から何かしら具体的な発表があるまで、ファンの心配とモヤモヤは募るばかりではないか。
https://news.livedoor.com/article/detail/16688708/
2019年6月27日 22時0分 日刊ゲンダイDIGITAL