サッカー女子ワールドカップ(W杯)フランス大会を戦っている女子日本代表「なでしこジャパン」(FIFAランク7位)が25日(日本時間26日午前4時)に決勝トーナメント1回戦でオランダ(FIFAランク8位)と対戦する。17年欧州女子選手権を制した強敵との一戦の見どころを紹介する。
【写真】ヒョウ狩りに挑むなでしこ鮫島
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日本は大会前からチームに負傷者が相次ぎ、ベストな布陣を組めないままここまで戦ってきた。しかし、同試合では19日(日本時間20日未明)の1次リーグ第3戦から中5日が空き、1次リーグ初戦で左足首を負傷したMF長谷川唯(22)や、左足違和感を訴えていたMF籾木結花(23)、大会直前のリーグ戦で右足首を痛めたFW小林里歌子(21)ら別メニュー調整していた選手らが全体練習に復帰。陣容は整いつつあり、交代カード含め、高倉麻子監督(51)がどのようなメンバーをピッチに送り出すかが注目される。
長谷川の代わりとして出場した最年少の19歳MF遠藤純や、右膝のけがの影響で本調子ではないMF阪口夢穂(31)に代わってボランチで奮闘するMF杉田妃和(22)、三浦成美(21)のコンビは今大会での成長が感じられ、負けたら終わりの決戦でも力を発揮してくれそうだ。
対するオランダは平均身長171センチトリオのFWファンデサンデン、ミーデマ、マルテンスが脅威となって日本ゴールに襲いかかる。ファンデサンデンはDF熊谷紗希(28)と同じリヨン所属の選手で、ヒョウ柄に染めた独特なヘアスタイルが特徴のスピードあふれるストライカー。
熊谷は「雰囲気はあの見た目通り。尊敬できる、とてつもなくいい人です」と語る。マッチアップが予想される同じくスピードが武器の左サイドバックのDF鮫島彩がどこまでその力を封じられるか。
左FWが予想されるマルテンスもオランダが欧州女王に輝いた17年にFIFA女子最優秀選手に選出された点取り屋。そして最前線に構えるのが身長175センチのミーデマ。FW岩渕真奈のB・ミュンヘン所属時代の同僚で「大親友」とも称する選手だ。
フィジカルだけでなく、足元の技術もあり、岩渕は「大きくて、ヘディングが強くて、スピードもあってシュート技術もある。味方にしたらすごく楽しかったけど、相手にすると嫌だなと思う」と語っている。日本の最終ラインはマークの受け渡しをスムーズにしながら、この3選手を自由にさせない守備が必要となってくるだろう。
オランダは4−3−3の布陣が予想され、中盤の3選手から前線へ効果的なロングボールやスルーパスが配球される。背番号10を背負う司令塔のファンデドンクや、FW横山久美(25)のフランクフルト時代の同僚でもあるMFフルーネンは要注意。フルーネンは16歳まで柔道にも励み、欧州でメダル獲得経験もある異色の選手。身体能力が高く、横山も「運動量豊富でゲームメークできるいい選手です」と警戒する。
日本とオランダの通算対戦成績は日本の4勝3敗。高倉体制では、すでに約3年間で3度対戦しており、1勝2敗。元チームメートのつながりも多く、お互いの特徴を知り尽くした一戦とも言えそうだ。
4年前の15年W杯カナダ大会の決勝トーナメント1回戦でも対戦しており、当時は日本が2−1で勝利。オランダは当時のリベンジに燃えており、ウィーフマン監督は「準備は十分にやってきた。そこは隠すことはない」と自信をみせる。
今大会では、オレンジ色のユニホームを着て試合会場に押し寄せた大勢のオランダサポーターの様子がSNSなどにも投稿されている。試合の行われるレンヌに駆けつけたオランダサポーターによると、日本戦にも約2000人のサポーターが詰めかけるという。
高倉監督は試合の公式会見で「アジアの代表として、国の代表として、誇りと責任を持って戦う」と力を込めた。強敵との勝負を制し、3大会連続の決勝進出、そして2大会ぶりの優勝へ勢いをつける。
6/25(火) 19:46配信 日刊スポーツ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190625-06250787-nksports-socc
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【写真】ヒョウ狩りに挑むなでしこ鮫島
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日本は大会前からチームに負傷者が相次ぎ、ベストな布陣を組めないままここまで戦ってきた。しかし、同試合では19日(日本時間20日未明)の1次リーグ第3戦から中5日が空き、1次リーグ初戦で左足首を負傷したMF長谷川唯(22)や、左足違和感を訴えていたMF籾木結花(23)、大会直前のリーグ戦で右足首を痛めたFW小林里歌子(21)ら別メニュー調整していた選手らが全体練習に復帰。陣容は整いつつあり、交代カード含め、高倉麻子監督(51)がどのようなメンバーをピッチに送り出すかが注目される。
長谷川の代わりとして出場した最年少の19歳MF遠藤純や、右膝のけがの影響で本調子ではないMF阪口夢穂(31)に代わってボランチで奮闘するMF杉田妃和(22)、三浦成美(21)のコンビは今大会での成長が感じられ、負けたら終わりの決戦でも力を発揮してくれそうだ。
対するオランダは平均身長171センチトリオのFWファンデサンデン、ミーデマ、マルテンスが脅威となって日本ゴールに襲いかかる。ファンデサンデンはDF熊谷紗希(28)と同じリヨン所属の選手で、ヒョウ柄に染めた独特なヘアスタイルが特徴のスピードあふれるストライカー。
熊谷は「雰囲気はあの見た目通り。尊敬できる、とてつもなくいい人です」と語る。マッチアップが予想される同じくスピードが武器の左サイドバックのDF鮫島彩がどこまでその力を封じられるか。
左FWが予想されるマルテンスもオランダが欧州女王に輝いた17年にFIFA女子最優秀選手に選出された点取り屋。そして最前線に構えるのが身長175センチのミーデマ。FW岩渕真奈のB・ミュンヘン所属時代の同僚で「大親友」とも称する選手だ。
フィジカルだけでなく、足元の技術もあり、岩渕は「大きくて、ヘディングが強くて、スピードもあってシュート技術もある。味方にしたらすごく楽しかったけど、相手にすると嫌だなと思う」と語っている。日本の最終ラインはマークの受け渡しをスムーズにしながら、この3選手を自由にさせない守備が必要となってくるだろう。
オランダは4−3−3の布陣が予想され、中盤の3選手から前線へ効果的なロングボールやスルーパスが配球される。背番号10を背負う司令塔のファンデドンクや、FW横山久美(25)のフランクフルト時代の同僚でもあるMFフルーネンは要注意。フルーネンは16歳まで柔道にも励み、欧州でメダル獲得経験もある異色の選手。身体能力が高く、横山も「運動量豊富でゲームメークできるいい選手です」と警戒する。
日本とオランダの通算対戦成績は日本の4勝3敗。高倉体制では、すでに約3年間で3度対戦しており、1勝2敗。元チームメートのつながりも多く、お互いの特徴を知り尽くした一戦とも言えそうだ。
4年前の15年W杯カナダ大会の決勝トーナメント1回戦でも対戦しており、当時は日本が2−1で勝利。オランダは当時のリベンジに燃えており、ウィーフマン監督は「準備は十分にやってきた。そこは隠すことはない」と自信をみせる。
今大会では、オレンジ色のユニホームを着て試合会場に押し寄せた大勢のオランダサポーターの様子がSNSなどにも投稿されている。試合の行われるレンヌに駆けつけたオランダサポーターによると、日本戦にも約2000人のサポーターが詰めかけるという。
高倉監督は試合の公式会見で「アジアの代表として、国の代表として、誇りと責任を持って戦う」と力を込めた。強敵との勝負を制し、3大会連続の決勝進出、そして2大会ぶりの優勝へ勢いをつける。
6/25(火) 19:46配信 日刊スポーツ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190625-06250787-nksports-socc
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