7月28日(日)、埼玉・さいたまスーパーアリーナにて開催される『RIZIN.17』の追加対戦カードが発表され、”愛の戦士”ビタリー・シュメトフ(33=ロシア)の
初参戦が決定した。
シュメトフはムエタイとサンボがバックボーンで2002年デビュー。2006年には日本のMARSに参戦し1勝1敗。ハワイの総合格闘技『X-1』では大山峻護に
1RでKO勝ちしている。
海外MMAサイト『TAPOLOGY』によると戦績は23勝9敗。中国のLEGENDなどにも参戦し10連勝中だが、2017年4月の試合が最後。同年大晦日のRIZINに向け
ツイッターでRIZINへの出場希望を語り始めた。そのキャラクターから日本の格闘技ファンの認知度が上がり、来日しRIZINの事務所に押しかけ榊原実行委員長に
会ってファイトマネーの希望額を伝えるなど積極的な活動を展開。
「RIZIN RIZIN RIZINを叫び続けます。私は頭がおかしいですか?私が寝ている夜でさえ…私はRIZINを叫ぶ」「MR.SAKAKIBARAが私をRIZIN17に招待しないなら
私は狂った非常識な男に変わるでしょう。誰かが私を止めてください」などと繰り返しツイートしRIZINへラブコール。そして遂に出場の許可がおりた。
出場が決定したシュメトフは「うおおおおおおお!幸せの涙」とツイートし動画を公開。同じく格闘家である兄のセルゲイ・シュメトフとお花畑で絶叫し歓喜する姿を
見せている。
そしてRIZINより発表されたコメントでは「シベリアより歓喜の涙を届けます。遂にRIZINファミリーの一員として日本で戦う事ができる気持ちは涙なくして語る事は
できません。この涙でシベリアの大地の雪も溶けてしまうでしょう。夢が現実になったと考えるだけで頭がおかしくなりそうになります。ライジ〜〜〜ン!!SNSに
上げた投稿は嘘ではありません。たまに夜中にライジン!!!と叫びながら起きる事もありました。毎日毎日本当にライジンの事しか考えられない日々が続きました」と
喜びが綴られていた。
そのシュメトフの対戦相手はレスリングがバックボーンのジェイク・ヒューン(31=アメリカ)。
MMAルール 5分3R 93kg契約で行われる。
ヒューンは14年にWSOFと契約し、16年までに6試合を戦い3勝3敗。17年8月にはROAD FCに参戦し、“釜山の重戦車”の異名でPRIDEを中心に活躍した韓国人ファイター、
チェ・ムベから判定勝利を挙げている。レスリングベースでありながら打撃戦を好み、思い切りの良いパンチを得意としている。RIZIN初参戦となった18年9月の『RIZIN.13』て?、
RIZINライトヘヒ?ー級エースのイリー・フ?ロハースカと対戦し、序盤から打撃戦を繰り広け?るもハ?ンチ連打を受け敗退したが、今年6月の『RIZIN.16』て?はド派手な入場で
観客を魅了し、試合でもロッキー・マルティネス相手にド突き合いを演じてRIZIN初勝利を飾った。
ヒューンはこの出場に際し「相手はSNSで散々騒いでいるようだが、RIZINのリングにふさわしい実力の持ち主かどうか俺が見極めてやる」と意気込んでいる。
シュメトフは10連勝中とはいえマイナー団体が中心だが、ツイッターの練習風景からはパワフルさも伝わる。”RIZIN愛”でヒューンと激闘を展開してくれることに期待したい。
なお、その他の追加対戦カードとしてMMAルールでホベルト・サトシ・ソウザ vs廣田瑞人、女子MMAルールでハム・ソヒvs前澤智が決定した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190622-00000010-gbr-fight
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