6/3(月) 11:44配信
フットボールチャンネル
キリンチャレンジカップの2試合を控えた日本代表が2日から合宿を開始した。森保一監督率いるチームの中には、久保建英の姿も。17歳で初めてのA代表招集となった“神童”の存在は、日本代表に何をもたらすのだろうか。
●「僕自身も彼から学んでいきたい」(長友)
日本代表がが5日のトリニダード・トバゴ戦、9日のエルサルバドル戦に向け、2日から豊田市内で始動。初日は小雨の降る中、ホテルでの調整となった大迫勇也を除く26人がトレーニングに参加した。
シーズン終了から少し時間が経過している香川真司や長友佑都ら海外組17人は2対2や8対8など強度の高いメニューを初日からこなしたが、その一挙手一投足を凝視していたのが、17歳の新戦力・久保建英だ。1日の大分トリニータ戦で2ゴールという華々しい活躍を見せた彼はクールダウンに努めたが、先輩たちのパフォーマンスを目に焼きつけることは忘れなかった。
その久保の加入に大きな刺激を受けているのが、代表経験豊富な年長者たちだ。
「彼がここに来たのは実力で勝ち取ったものだと思う。今、Jリーグを見ていてもホントにすごいプレーをしているし、名前とか若さとか将来性とかで来ているわけじゃない。斜めに上がるんじゃなくて、もう真上に上がるくらいの成長速度を期待してますし、僕自身も彼から学んでいきたい」と長友はリスペクトを示しつつ、吸収できるものはしたいという貪欲さを強く押し出した。
そう考えているのは彼だけではない。1年ぶりの日本代表合流となる36歳の川島永嗣や33歳の岡崎慎司といったワールドカップ3大会を経験したメンバーも「負けていられない」という闘争心を抱いたはずだ。
10代の選手が代表に呼ばれるというのは、過去を振り返ってもそう多いことではない。今回の27人を見ても、10代で国際Aマッチに出場しているのは、冨安健洋と香川の2人だけ。柴崎岳も2012年2月のアイスランド戦に招集されたが、出番はなかった。
この3人はいずれも当時19歳だったが、久保は現時点で17歳。1998年フランスワールドカップ直前にも市川大祐が同じ17歳で代表に呼ばれているが、プロデビュー間もなかった彼とは違い、久保は首位・FC東京の絶対的な柱として君臨している。
●久保が起用されるポジションは?
香川や長友らを指導したことのある松本山雅の反町康治監督も「相手を見てポジションを取ったり、相手を見て判断をぎりぎりで変えるのかとか、少し日本人離れしたところある」と驚き半分に語っていたが、最近のパフォーマンスは間違いなく圧巻だ。ゆえに、年長者たちは期待と危機感の両方を覚えるのだ。規格外の若者の参入はチームを大いに活性化するに違いない。
今回の陣容を見ると、久保が入ると見られるのは右サイドかトップ下だろう。
右サイド要員には、森保ジャパン発足時からのレギュラーである堂安律と快足アタッカー・伊東純也が名を連ねている。堂安はオランダ挑戦2シーズン目となった今季は5得点と昨季の9得点を下回る結果に終わった。が、「今季の方が昨季より体の調子はよかったと思っている」と前向きにコメントしていて、3つ年下の久保に負けるつもりは一切ない。
一方の伊東は今年2月のゲンク移籍後はリーグ13試合出場3ゴールと短期間で結果を残し、チームのリーグ制覇に貢献。「仕掛ける部分は通用すると思った。向こうの監督に求められたのは、中で受けてのターンだったりしたけど、そういう部分もうまくできたかなという印象はあります」と成長を実感した様子。そんな実績ある面々に久保がどう挑んでいくのか。久保らしいタテへの推進力と創造性あふれるお膳立て、左足の精度の高いキックを見せつければ、レギュラー争いは十分可能と言っていい。
●久保は初A代表で本来のプレーを見せられるか
トップ下に関しても、国際Aマッチ97試合出場31得点という偉大なキャリアを誇る香川と、森保ジャパンで重要な役割を担ってきた南野拓実という2枚の看板がいて、ポジション争いはし烈を極めそうだ。香川に関しては1月末にレンタル移籍したベシクタシュでは14試合出場4得点という悪くない結果を残したものの、定位置獲得は叶わずじまい。加えて、新天地を探さなければならない状況にいる。
(取材・文:元川悦子)
フットボールチャンネル
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https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190603-00010002-footballc-socc
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キリンチャレンジカップの2試合を控えた日本代表が2日から合宿を開始した。森保一監督率いるチームの中には、久保建英の姿も。17歳で初めてのA代表招集となった“神童”の存在は、日本代表に何をもたらすのだろうか。
●「僕自身も彼から学んでいきたい」(長友)
日本代表がが5日のトリニダード・トバゴ戦、9日のエルサルバドル戦に向け、2日から豊田市内で始動。初日は小雨の降る中、ホテルでの調整となった大迫勇也を除く26人がトレーニングに参加した。
シーズン終了から少し時間が経過している香川真司や長友佑都ら海外組17人は2対2や8対8など強度の高いメニューを初日からこなしたが、その一挙手一投足を凝視していたのが、17歳の新戦力・久保建英だ。1日の大分トリニータ戦で2ゴールという華々しい活躍を見せた彼はクールダウンに努めたが、先輩たちのパフォーマンスを目に焼きつけることは忘れなかった。
その久保の加入に大きな刺激を受けているのが、代表経験豊富な年長者たちだ。
「彼がここに来たのは実力で勝ち取ったものだと思う。今、Jリーグを見ていてもホントにすごいプレーをしているし、名前とか若さとか将来性とかで来ているわけじゃない。斜めに上がるんじゃなくて、もう真上に上がるくらいの成長速度を期待してますし、僕自身も彼から学んでいきたい」と長友はリスペクトを示しつつ、吸収できるものはしたいという貪欲さを強く押し出した。
そう考えているのは彼だけではない。1年ぶりの日本代表合流となる36歳の川島永嗣や33歳の岡崎慎司といったワールドカップ3大会を経験したメンバーも「負けていられない」という闘争心を抱いたはずだ。
10代の選手が代表に呼ばれるというのは、過去を振り返ってもそう多いことではない。今回の27人を見ても、10代で国際Aマッチに出場しているのは、冨安健洋と香川の2人だけ。柴崎岳も2012年2月のアイスランド戦に招集されたが、出番はなかった。
この3人はいずれも当時19歳だったが、久保は現時点で17歳。1998年フランスワールドカップ直前にも市川大祐が同じ17歳で代表に呼ばれているが、プロデビュー間もなかった彼とは違い、久保は首位・FC東京の絶対的な柱として君臨している。
●久保が起用されるポジションは?
香川や長友らを指導したことのある松本山雅の反町康治監督も「相手を見てポジションを取ったり、相手を見て判断をぎりぎりで変えるのかとか、少し日本人離れしたところある」と驚き半分に語っていたが、最近のパフォーマンスは間違いなく圧巻だ。ゆえに、年長者たちは期待と危機感の両方を覚えるのだ。規格外の若者の参入はチームを大いに活性化するに違いない。
今回の陣容を見ると、久保が入ると見られるのは右サイドかトップ下だろう。
右サイド要員には、森保ジャパン発足時からのレギュラーである堂安律と快足アタッカー・伊東純也が名を連ねている。堂安はオランダ挑戦2シーズン目となった今季は5得点と昨季の9得点を下回る結果に終わった。が、「今季の方が昨季より体の調子はよかったと思っている」と前向きにコメントしていて、3つ年下の久保に負けるつもりは一切ない。
一方の伊東は今年2月のゲンク移籍後はリーグ13試合出場3ゴールと短期間で結果を残し、チームのリーグ制覇に貢献。「仕掛ける部分は通用すると思った。向こうの監督に求められたのは、中で受けてのターンだったりしたけど、そういう部分もうまくできたかなという印象はあります」と成長を実感した様子。そんな実績ある面々に久保がどう挑んでいくのか。久保らしいタテへの推進力と創造性あふれるお膳立て、左足の精度の高いキックを見せつければ、レギュラー争いは十分可能と言っていい。
●久保は初A代表で本来のプレーを見せられるか
トップ下に関しても、国際Aマッチ97試合出場31得点という偉大なキャリアを誇る香川と、森保ジャパンで重要な役割を担ってきた南野拓実という2枚の看板がいて、ポジション争いはし烈を極めそうだ。香川に関しては1月末にレンタル移籍したベシクタシュでは14試合出場4得点という悪くない結果を残したものの、定位置獲得は叶わずじまい。加えて、新天地を探さなければならない状況にいる。
(取材・文:元川悦子)
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