日本陸上競技連盟は30日、長距離選手らが貧血対策に使う「鉄剤注射」が不適切使用された問題で、防止のためのガイドライン(指針)を発表した。全国高校駅伝競走大会で今年から全代表校に実施する血液検査で問題があった場合は、チームの大会出場停止や順位の剥奪を言い渡す考えを示した。
鉄剤注射はドーピングではないが、一部で酸素運搬能力が上がって持久力向上効果があるとして使用されてきた。鉄分の過剰摂取が肝臓などの機能障害を引き起こす危険性も指摘されている。
同大会の実行委員会は昨年12月、不適切使用の抑止などのため、今年から全代表校に血液検査結果を報告させ、鉄剤注射の使用人数、使用理由などを記した申告書の提出を求めることを決定。ガイドラインでは報告の虚偽や不申告、異常値があったチームは聞き取り調査を実施し、問題があれば出場停止などの処分を科すとした。
鉄剤注射の適応は鉄剤が口から飲めない場合や鉄吸収が極めて悪い場合などに限定した。日本陸連の尾県貢専務理事は「不適切な鉄剤注射の根絶を目指す」とのコメントを出した。【新井隆一】
5/30(木) 18:26配信 毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190530-00000063-mai-spo
鉄剤注射はドーピングではないが、一部で酸素運搬能力が上がって持久力向上効果があるとして使用されてきた。鉄分の過剰摂取が肝臓などの機能障害を引き起こす危険性も指摘されている。
同大会の実行委員会は昨年12月、不適切使用の抑止などのため、今年から全代表校に血液検査結果を報告させ、鉄剤注射の使用人数、使用理由などを記した申告書の提出を求めることを決定。ガイドラインでは報告の虚偽や不申告、異常値があったチームは聞き取り調査を実施し、問題があれば出場停止などの処分を科すとした。
鉄剤注射の適応は鉄剤が口から飲めない場合や鉄吸収が極めて悪い場合などに限定した。日本陸連の尾県貢専務理事は「不適切な鉄剤注射の根絶を目指す」とのコメントを出した。【新井隆一】
5/30(木) 18:26配信 毎日新聞
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