3月22日に行われた記者会見により、AKSおよびNGT48運営がいかに暴行の被害者である山口真帆に寄り添う気がないか、ということが改めて浮き彫りになった。これにより、世間の目はますます厳しくなった。現状で幕引きとなることは決して許されないだろう。
3月25日深夜、2年以上続いた地上波の冠番組『NGT48のにいがったフレンド!』(テレビ新潟)の最終回が放送された。
『NGT48のにいがったフレンド!』はNGT48のメンバー(ロケごとに3人選抜される)とロッチが新潟県内の各所を散歩する旅番組。メンバーの素の表情が見られるのみならず、新潟県の隠れた観光スポットも紹介されることが人気を呼び、深夜番組ながら7%以上の平均視聴率をとることもあった人気番組だ。
最終回は「ロッチが選んだ名シーン」と題された総集編で、新規に撮影されたパートはゼロ。2年以上続いた番組にしては、なんとも寂しい幕切れとなってしまった。
この終了とNGT48暴行事件に関連があるのかどうかは断定できないが、ともあれ、この番組の終了により、NGT48は地上波テレビでのレギュラー番組を完全に失うことになる。
番組MCロッチの中岡創一が山口真帆にエール!?
その最終回放送に先駆け、ロッチの中岡創一は、番組にしばしば登場し「ゴールド中岡」の愛称で親しまれた番組スタッフと、カラオケでNGT48の代表曲「Maxとき315号」を歌う写真とともに、こんな文章を投稿した。
<新潟、富山の皆様
「NGT48のにいがったフレンド」
今日が最後です
感謝のお気持ちだけ
新潟、富山、埼玉、青森、山形の
ロケでお世話になったの皆様
夜遅くなのに見てくださった皆様
本当にありがとうございました
真面目に頑張ってる人が頑張った分
活動の場を与えられる事を願って
頑張れNGT48>
この番組を通じて新潟に親近感が湧いたのか、中岡はプライベートで長岡の花火大会に遊びに行ったりもしている(『NGT48のにいがったフレンド!』のなかでもそのことに触れる回があった)。
この番組の終了には一際残念な思いを抱いているのかもしれない。
山口真帆が繰り返し使っている「真面目」というフレーズ
そんな中岡の文章に<真面目に頑張ってる人が頑張った分 活動の場を与えられる事を願って>という一文があることは重要だ。
山口真帆はこの事件の告発に際して「真面目」という言葉を繰り返し使っている。
たとえば、登録しているファン向けに送られる「モバイルメール」では、つい先日も「真面目にやっている人が損をし続ける世界なのかな」といった文章を綴っていた。
また、そもそもこの暴行事件が表沙汰になった、1月8日深夜に配信されたSHOWROOMでも、このような発言で繰り返し「真面目」という言葉を使っていた。
<真面目にやってる子たちが、私と同じ怖い目にするのは、もう耐えられない>
<なんで真面目にやってる人が、こんな目に合わないといけないかわからない>
<真面目にやってきたのが悪いの? なんでこんな怖い目に合わないといけないの?>
ひょっとしたら、中岡はこのツイートを通じて山口へのエールを送っているのかもしれない。
AKSおよびNGT48は真相を明らかにすべき
この「真面目」というキーワードは大きな炎上を起こすきっかけともなっている。
山口の告発とほぼ時を同じくして、NGT48の公式モバイルサイトで展開されているブログ「フォトログ」のなかで太野彩香が<仕事とは、真面目にやってる人が成功するんじゃなくて、うまくやってる人が成功するんです>
<真面目は偉いと思うけど、真面目=成功ではないと思う>といった投稿をしていることから、山口に嫌がらせをしているうちのひとりは彼女なのではないかとして疑いの目をかけられたのだ。
それによって彼女のツイッターやインスタグラムのアカウントには罵詈雑言が大量に書き込まれる状態になっている。
中岡の綴った<真面目に頑張ってる人が頑張った分 活動の場を与えられる事を願って>は、まったくもって正しい。NGT48もそうであってほしい。
そうでなければ、これまでNGT48の活動をサポートしてきたファンや地元の人たちも、彼女たちのことをいままで通りに応援することはできないだろう。
だからこそ、AKSおよびNGT48運営は徹底して暴行事件の真相を明かし、きちんとした再発防止策を提示する必要がある。
今回の第三者委員会による報告書と記者会見だけでこの問題を終わらせてはならない。
http://dailynewsonline.jp/article/1748875/
2019.03.27 20:05 wezzy