3/25(月) 19:45 rockinon.com
松任谷由実×あいみょん、両思いのふたりがラジオ初共演で繰り広げた貴重な無礼講トーク
先週金曜に放送された、『松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD』は、ゲストにあいみょんを迎えての放送。題して「年の差なんて取り払っちゃえ!〜無礼講スペシャル」。
ふたりのトークの中から、多くの興味深いトピックが出てきて、同じシンガーソングライター同士だからこそ深いところで共感し合える部分もあり、
あいみょんからユーミンへのリスペクトはもちろん、ユーミンがあいみょんをどのように評価しているのかを知ることもできて、双方のファンにとって、また、日本のポップミュージックを語る上でも、なかなか重要な回になったのではないかという気がしている。
(中略)
そもそもこのふたりが初めて顔を合わせたのは、昨年末の『NHK紅白歌合戦』の時。事前の記者会見で、あいみょんが「会いたい人」として、ユーミンの名前を挙げたのが最初のきっかけとなったようだ。
「(私の名前を挙げたのは)スタッフの差し金?(笑)」なんて、ジョークめかして言うユーミンに「それは本心で」と真剣に返すあいみょん。
そのやりとりはどんどんあいみょんの内面へと迫るものになっていく。さすがユーミン。
『NHK紅白歌合戦』のために初めてNHKを訪れたあいみょんが、その当日の様子を映画『アリス・イン・ワンダーランド』と表現したことや、紅組、白組のたくさんのアーティストが狭い廊下を行ったり来たりする様を見て「赤血球と白血球が行き帰りしている血管みたいだと思った」と喩えたことに対して、
ユーミンは「リリカル」と感想を述べると、その流れから「リリカルかつ有機的な表現が多いよね。アルバムで歌詞をじっくり読んだけど、有機的だと思う。そこがいい」と、あいみょんのソングライティングについても言及。
あいみょんの、生々しくリアルな、それでいて詩的な表現を「有機的」と評するユーミンは、そこに自身との共通項を見出していたのかもしれない。
(中略)
あいみょんは、ユーミンの楽曲で初めて購入したのは、『あの日にかえりたい』のアナログ盤だったそうだ。当時まだレコード屋さんに売っていて手にいれたのだという。
そのエピソードからユーミンは、「初めて顔を合わせた時に、あいみょんちゃんは“あの日にかえりたい”とか、“ベルベット・イースター”とか(が好きと言っていて)。
それを聞いて、荒井由実の頃の自分とあいみょんが重なるような気がしました。70年代の匂いというか。別に70年代にこだわっているわけじゃないでしょうけど」と言っていたのもとても印象的で、なぜだかすごく納得してしまった。
あの頃のユーミンの楽曲が持つ、若さゆえの独特の翳りや揺らぎは、どこかあいみょんの現在の楽曲に受け継がれているような気がする。
たとえば“ベルベット・イースター”の歌詞は、さっきユーミンが語った「有機的」という部分で、(これもまたたとえば、だが)“マリーゴールド”に感じる「有機的」な感情表現と近しい匂いを持つ。
(中略)
そして、「女性アーティストについて私が何か発言するっていうのも、高みの見物みたいで申し訳ないんだけど」と前置きをした上で、あいみょんや後進アーティストへのメッセージとも受け取れる言葉でこの日の放送を締めくくった。
「いろんな女性アーティストに会う機会があるんだけど、あいみょんはなかなかすごい存在感で、ずっと10年、15年先もイメージできる感じがしました」と語り始めると、
「たとえば今20年選手(の女性アーティスト)は豊作で、aikoとかは、その個性や曲の構造とか、さすがだなって思うし、(彼女たちの)その先はイメージできるよね。
でも20年から先は、ほんと私が言うのもあれだけど、まあ、45年、46年やってるわけじゃない? (活動20年を超えて)そっからの20年は空気が薄くなっていってね。
でも、時々見える景色っていうのは、誰も見たことのない景色になってくるから。それを励みに、長い道のりを、自分のセンスを曲げずに突き進んでほしいなって、マジで思うよ」と、あいみょんへ、そして自分自身へと語りかけるような言葉をつないでいった。
(以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)
(杉浦美恵)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190325-00000019-rorock-musi
松任谷由実×あいみょん、両思いのふたりがラジオ初共演で繰り広げた貴重な無礼講トーク
先週金曜に放送された、『松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD』は、ゲストにあいみょんを迎えての放送。題して「年の差なんて取り払っちゃえ!〜無礼講スペシャル」。
ふたりのトークの中から、多くの興味深いトピックが出てきて、同じシンガーソングライター同士だからこそ深いところで共感し合える部分もあり、
あいみょんからユーミンへのリスペクトはもちろん、ユーミンがあいみょんをどのように評価しているのかを知ることもできて、双方のファンにとって、また、日本のポップミュージックを語る上でも、なかなか重要な回になったのではないかという気がしている。
(中略)
そもそもこのふたりが初めて顔を合わせたのは、昨年末の『NHK紅白歌合戦』の時。事前の記者会見で、あいみょんが「会いたい人」として、ユーミンの名前を挙げたのが最初のきっかけとなったようだ。
「(私の名前を挙げたのは)スタッフの差し金?(笑)」なんて、ジョークめかして言うユーミンに「それは本心で」と真剣に返すあいみょん。
そのやりとりはどんどんあいみょんの内面へと迫るものになっていく。さすがユーミン。
『NHK紅白歌合戦』のために初めてNHKを訪れたあいみょんが、その当日の様子を映画『アリス・イン・ワンダーランド』と表現したことや、紅組、白組のたくさんのアーティストが狭い廊下を行ったり来たりする様を見て「赤血球と白血球が行き帰りしている血管みたいだと思った」と喩えたことに対して、
ユーミンは「リリカル」と感想を述べると、その流れから「リリカルかつ有機的な表現が多いよね。アルバムで歌詞をじっくり読んだけど、有機的だと思う。そこがいい」と、あいみょんのソングライティングについても言及。
あいみょんの、生々しくリアルな、それでいて詩的な表現を「有機的」と評するユーミンは、そこに自身との共通項を見出していたのかもしれない。
(中略)
あいみょんは、ユーミンの楽曲で初めて購入したのは、『あの日にかえりたい』のアナログ盤だったそうだ。当時まだレコード屋さんに売っていて手にいれたのだという。
そのエピソードからユーミンは、「初めて顔を合わせた時に、あいみょんちゃんは“あの日にかえりたい”とか、“ベルベット・イースター”とか(が好きと言っていて)。
それを聞いて、荒井由実の頃の自分とあいみょんが重なるような気がしました。70年代の匂いというか。別に70年代にこだわっているわけじゃないでしょうけど」と言っていたのもとても印象的で、なぜだかすごく納得してしまった。
あの頃のユーミンの楽曲が持つ、若さゆえの独特の翳りや揺らぎは、どこかあいみょんの現在の楽曲に受け継がれているような気がする。
たとえば“ベルベット・イースター”の歌詞は、さっきユーミンが語った「有機的」という部分で、(これもまたたとえば、だが)“マリーゴールド”に感じる「有機的」な感情表現と近しい匂いを持つ。
(中略)
そして、「女性アーティストについて私が何か発言するっていうのも、高みの見物みたいで申し訳ないんだけど」と前置きをした上で、あいみょんや後進アーティストへのメッセージとも受け取れる言葉でこの日の放送を締めくくった。
「いろんな女性アーティストに会う機会があるんだけど、あいみょんはなかなかすごい存在感で、ずっと10年、15年先もイメージできる感じがしました」と語り始めると、
「たとえば今20年選手(の女性アーティスト)は豊作で、aikoとかは、その個性や曲の構造とか、さすがだなって思うし、(彼女たちの)その先はイメージできるよね。
でも20年から先は、ほんと私が言うのもあれだけど、まあ、45年、46年やってるわけじゃない? (活動20年を超えて)そっからの20年は空気が薄くなっていってね。
でも、時々見える景色っていうのは、誰も見たことのない景色になってくるから。それを励みに、長い道のりを、自分のセンスを曲げずに突き進んでほしいなって、マジで思うよ」と、あいみょんへ、そして自分自身へと語りかけるような言葉をつないでいった。
(以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)
(杉浦美恵)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190325-00000019-rorock-musi