元関脇の貴闘力氏(51)が、21日放送のTBS「今夜解禁!ザ・因縁」(後8・54)に出演。元関脇の琴富士氏(54)と因縁のバトルを繰り広げた。
琴富士氏は現役15年で529勝を挙げ、1991年には平幕で幕内優勝を果たした名力士。貴闘力氏とは先輩後輩の関係で、琴富士氏にとっては弟弟子にあたる。お互い関脇にまで登りつめ、貴闘力氏は大鵬の娘と結婚し引退後は大嶽部屋の親方となった。
一方、琴富士氏はタレントに転向するも、鳴かず飛ばずの状態が続いていた。そんな時、声をかけてくれたのが貴闘力氏。無償で部屋に招き入れ、ともに一つ屋根の下で暮らすようになった。しかし、2人の運命を左右する出来事が起こる。それは2010年に起こった「大相撲野球賭博事件」。この事件に関わったとして貴闘力氏は相撲界を追われることになる。
貴闘力氏は再起を図り焼き肉店をオープン。瞬く間に人気を得て繁盛店となった。ただ、部屋を出た琴富士氏はまた職探しの日々。そこへ再び貴闘力から救いの手が伸びる。なんと、貴闘力氏の焼き肉店の中国進出にあたり、琴富士氏に白羽の矢が立ったのだ。「上海に骨を埋めてください」と歩み寄る貴闘力に「俺、中国語なんて話せない」と渋る琴富士氏だったが、熟考の末、上海で働くことを決めた。
しかし琴富士氏が働き始めて間もなく、貴闘力氏がオーナーを降りたことを人づてに聞くことになる。異国の地で一人置き去りとなった琴富士氏は絶望の淵に立たされることに。しかし帰国することなく、言葉の不慣れな環境で1年働いた。
すると貴闘力氏から久々に連絡が入る。電話口からは「実は今度、日本で店を出すのですぐ戻ってきてくれませんか?」という何とも信じがたい言葉が。琴富士氏は「自分は捨て駒にされているのでは」と不信に思うも、そんな気持ちを抑え貴闘力氏の店で働くこととなった。
しかし今度は琴富士氏がとんでもない事態を引き起こす。2014年、韓国人の女と偽装結婚していた容疑で逮捕。懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けたのだ。
どん底に落ちた琴富士氏は借金に追われる日々。再起を誓う今だからこそ、貴闘力氏とのわだかまりを払拭したいと考えていた。なによりも「上海に骨を埋めてください」と言っていたのに、上海に置き去りにされたことが許せなかったのだ。
琴富士氏は番組のセッティングした場所で貴闘力氏と対面。上海に置き去りにした理由を尋ねた。貴闘力氏がオーナーを降りたのは、中国側のミスで想定以上の出費が出ることが判明したため。ただ、「(琴富士氏は)頑張るつもりでいるから店に残してくれ」と現地オーナーに頼んでいったのだという。
しかし琴富士氏は「その時、なんで言ってくれないんですか?直接言わないと伝わらない!」と怒り心頭。「細かいこと言っても伝わらないから」と貴闘力氏がなだめるも、「俺のこと振り回しているじゃないですか!」と怒りは抑まらなかった。
ラチがあかないと悟った貴闘力氏は、遂に真実を語りだす。最後に日本の店へ呼んだ理由は、上海のオーナーが中国語の覚えが悪い琴富士氏を「クビにしたい」と言ってきたため。しかし、幕内優勝までした琴富士氏のプライドを考えてもそのことを伝えられなかったという。貴闘力氏は琴富士氏が路頭に迷うことのないよう、日本に呼び戻したのだという。
その事実を知った琴富士氏は何も言い返せず。自らの逮捕により店に多大な迷惑をかけたこと、さらに貴闘力氏の思いを知った琴富士氏は「不義理したこと、いろいろその他、これだけはきちんと謝らさせてください。どうも親方すみませんでした」と深々と頭を下げた。すべてはすれ違いが生んだ誤解だったのだ。
わだかまりを払拭した琴富士氏は現在、「療育」の仕事に就いている。療育とは発達障害のある子どもたちが自立できるように促す保育のこと。少しでも世の中の役に立ちたい、そんな気持ちで琴富士氏は前に進んでいるという。
http://news.livedoor.com/article/detail/16202326/
2019年3月23日 4時21分 スポニチアネックス
琴富士氏は現役15年で529勝を挙げ、1991年には平幕で幕内優勝を果たした名力士。貴闘力氏とは先輩後輩の関係で、琴富士氏にとっては弟弟子にあたる。お互い関脇にまで登りつめ、貴闘力氏は大鵬の娘と結婚し引退後は大嶽部屋の親方となった。
一方、琴富士氏はタレントに転向するも、鳴かず飛ばずの状態が続いていた。そんな時、声をかけてくれたのが貴闘力氏。無償で部屋に招き入れ、ともに一つ屋根の下で暮らすようになった。しかし、2人の運命を左右する出来事が起こる。それは2010年に起こった「大相撲野球賭博事件」。この事件に関わったとして貴闘力氏は相撲界を追われることになる。
貴闘力氏は再起を図り焼き肉店をオープン。瞬く間に人気を得て繁盛店となった。ただ、部屋を出た琴富士氏はまた職探しの日々。そこへ再び貴闘力から救いの手が伸びる。なんと、貴闘力氏の焼き肉店の中国進出にあたり、琴富士氏に白羽の矢が立ったのだ。「上海に骨を埋めてください」と歩み寄る貴闘力に「俺、中国語なんて話せない」と渋る琴富士氏だったが、熟考の末、上海で働くことを決めた。
しかし琴富士氏が働き始めて間もなく、貴闘力氏がオーナーを降りたことを人づてに聞くことになる。異国の地で一人置き去りとなった琴富士氏は絶望の淵に立たされることに。しかし帰国することなく、言葉の不慣れな環境で1年働いた。
すると貴闘力氏から久々に連絡が入る。電話口からは「実は今度、日本で店を出すのですぐ戻ってきてくれませんか?」という何とも信じがたい言葉が。琴富士氏は「自分は捨て駒にされているのでは」と不信に思うも、そんな気持ちを抑え貴闘力氏の店で働くこととなった。
しかし今度は琴富士氏がとんでもない事態を引き起こす。2014年、韓国人の女と偽装結婚していた容疑で逮捕。懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けたのだ。
どん底に落ちた琴富士氏は借金に追われる日々。再起を誓う今だからこそ、貴闘力氏とのわだかまりを払拭したいと考えていた。なによりも「上海に骨を埋めてください」と言っていたのに、上海に置き去りにされたことが許せなかったのだ。
琴富士氏は番組のセッティングした場所で貴闘力氏と対面。上海に置き去りにした理由を尋ねた。貴闘力氏がオーナーを降りたのは、中国側のミスで想定以上の出費が出ることが判明したため。ただ、「(琴富士氏は)頑張るつもりでいるから店に残してくれ」と現地オーナーに頼んでいったのだという。
しかし琴富士氏は「その時、なんで言ってくれないんですか?直接言わないと伝わらない!」と怒り心頭。「細かいこと言っても伝わらないから」と貴闘力氏がなだめるも、「俺のこと振り回しているじゃないですか!」と怒りは抑まらなかった。
ラチがあかないと悟った貴闘力氏は、遂に真実を語りだす。最後に日本の店へ呼んだ理由は、上海のオーナーが中国語の覚えが悪い琴富士氏を「クビにしたい」と言ってきたため。しかし、幕内優勝までした琴富士氏のプライドを考えてもそのことを伝えられなかったという。貴闘力氏は琴富士氏が路頭に迷うことのないよう、日本に呼び戻したのだという。
その事実を知った琴富士氏は何も言い返せず。自らの逮捕により店に多大な迷惑をかけたこと、さらに貴闘力氏の思いを知った琴富士氏は「不義理したこと、いろいろその他、これだけはきちんと謝らさせてください。どうも親方すみませんでした」と深々と頭を下げた。すべてはすれ違いが生んだ誤解だったのだ。
わだかまりを払拭した琴富士氏は現在、「療育」の仕事に就いている。療育とは発達障害のある子どもたちが自立できるように促す保育のこと。少しでも世の中の役に立ちたい、そんな気持ちで琴富士氏は前に進んでいるという。
http://news.livedoor.com/article/detail/16202326/
2019年3月23日 4時21分 スポニチアネックス