ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムの契約はトレードを前提にしているわけではないとニューヨーク・ジャイアンツのジェネラルマネジャー(GM)デーブ・ジェトルマンが主張していたのは一週間前の話だが、ジェトルマンはフランチャイズのスーパースターをどん底から這い上がった新生チームへと放出する取引を成立させたようだ。
ジャイアンツはベッカムのトレードでクリーブランド・ブラウンズからドラフト1巡目指名権(全体17位)と3巡目指名権(全体95位)、さらに、セーフティ(S)ジャブリル・ペッパーズを手に入れるようだ。これは現地12日(火)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが情報筋の話を元に伝えた内容だ。
ベッカムのトレードを画策していたとすれば、ジェトルマンGMがとるべき最善の行動はベッカムの価値を最大限に高めることだったはずだ。ガラフォロによれば、ジェトルマンGMはその目標達成のため、ベッカム獲得に興味を示す複数球団に対し、とんでもない見返りを要求していたようだ。
センセーションを巻き起こした若きクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドの2年目に、リーグナンバー1との呼び声も高いWRを獲得して最強のペアを形成しようと試みたブラウンズGMのジョン・ドーシーは、以前の政権による再建努力で得た資産を現在のロースターのための優良株に昇華させながら積極的に動いていた。
12日に明らかとなった衝撃的なトレードによって、ベッカムは以前から親しい間柄のWRジャービス・ランドリーやジャイアンツで時を共にしたWRコーチのアダム・ヘンリーとも再会することになる。
一方で、ジェトルマンGMには昨年にニューヨーク・ジェッツがサム・ダーノルドを指名したように、将来性豊かなQBを指名してベッカムとのホットラインを形成するチャンスもあったはずだ。しかしながら、ジェトルマンGMは自ら長期に及ぶロースター再建のプロセスを監督しつつ、リーグで最も才能溢れたWRの1人がクリーブランドを救ったQBメイフィールドからのパスをキャッチする姿を目にする道を選択した。
2014年にプロ入りしたベッカムは1試合平均のターゲット数でリーグ3位(10.5回)、レシーブ数は4位(6.6回)、レシービングヤードは3位(92.8ヤード)、レシービングタッチダウン数は3位となっている。ベッカムの新たなチームメイトになるメイフィールドは、伝説的QBペイトン・マニングが新人時にマークしたタッチダウンパス記録を塗り替えたルーキーだ。
メイフィールドとベッカムのコンビはNFLで最も生産性が高く、輝きを放つカンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズとタイリーク・ヒル、グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャースとデイバント・アダムス、ヒューストン・テキサンズのデショーン・ワトソンとディアンドレ・ホプキンスらのコンビと比べても遜色ないはずだ。
メイフィールドやランドリーに加え、パワー系ランニングバック(RB)のニック・チャッブ、WRデューク・ジョンソン、タイトエンド(TE)デイビッド・ジョク、そして、堅守を誇るフロントメンバーが在籍するブラウンズの攻撃陣が今後、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区を席巻することとなる。
ディフェンシブライン(DL)オリビーア・バーノンにシェルドン・リチャードソンを加えたブラウンズは今、守備面でも同地区ナンバー1の座を懸けて規模が縮小中のボルティモア・レイブンズに挑戦状を叩きつけている。
わずか1年と少しの期間で以前の不毛なロースターを改良したドーシーGMが、ブラウンズをスーパーボウル出場も夢ではないチームに変身させたと言っても過言ではなさそうだ。
この動きとは対照的に、守備陣の層を薄める傍ら、年齢的にも厳しいイーライ・マニングをQBに据えたままのジャイアンツはどうやら、長い間ブラウンズが抜け出せなかった泥沼にはまり出したのかもしれない。
【S】
ニュース 2019年03月13日(水) 12:49
https://nfljapan.com/headlines/40023
ジャイアンツはベッカムのトレードでクリーブランド・ブラウンズからドラフト1巡目指名権(全体17位)と3巡目指名権(全体95位)、さらに、セーフティ(S)ジャブリル・ペッパーズを手に入れるようだ。これは現地12日(火)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが情報筋の話を元に伝えた内容だ。
ベッカムのトレードを画策していたとすれば、ジェトルマンGMがとるべき最善の行動はベッカムの価値を最大限に高めることだったはずだ。ガラフォロによれば、ジェトルマンGMはその目標達成のため、ベッカム獲得に興味を示す複数球団に対し、とんでもない見返りを要求していたようだ。
センセーションを巻き起こした若きクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドの2年目に、リーグナンバー1との呼び声も高いWRを獲得して最強のペアを形成しようと試みたブラウンズGMのジョン・ドーシーは、以前の政権による再建努力で得た資産を現在のロースターのための優良株に昇華させながら積極的に動いていた。
12日に明らかとなった衝撃的なトレードによって、ベッカムは以前から親しい間柄のWRジャービス・ランドリーやジャイアンツで時を共にしたWRコーチのアダム・ヘンリーとも再会することになる。
一方で、ジェトルマンGMには昨年にニューヨーク・ジェッツがサム・ダーノルドを指名したように、将来性豊かなQBを指名してベッカムとのホットラインを形成するチャンスもあったはずだ。しかしながら、ジェトルマンGMは自ら長期に及ぶロースター再建のプロセスを監督しつつ、リーグで最も才能溢れたWRの1人がクリーブランドを救ったQBメイフィールドからのパスをキャッチする姿を目にする道を選択した。
2014年にプロ入りしたベッカムは1試合平均のターゲット数でリーグ3位(10.5回)、レシーブ数は4位(6.6回)、レシービングヤードは3位(92.8ヤード)、レシービングタッチダウン数は3位となっている。ベッカムの新たなチームメイトになるメイフィールドは、伝説的QBペイトン・マニングが新人時にマークしたタッチダウンパス記録を塗り替えたルーキーだ。
メイフィールドとベッカムのコンビはNFLで最も生産性が高く、輝きを放つカンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズとタイリーク・ヒル、グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャースとデイバント・アダムス、ヒューストン・テキサンズのデショーン・ワトソンとディアンドレ・ホプキンスらのコンビと比べても遜色ないはずだ。
メイフィールドやランドリーに加え、パワー系ランニングバック(RB)のニック・チャッブ、WRデューク・ジョンソン、タイトエンド(TE)デイビッド・ジョク、そして、堅守を誇るフロントメンバーが在籍するブラウンズの攻撃陣が今後、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区を席巻することとなる。
ディフェンシブライン(DL)オリビーア・バーノンにシェルドン・リチャードソンを加えたブラウンズは今、守備面でも同地区ナンバー1の座を懸けて規模が縮小中のボルティモア・レイブンズに挑戦状を叩きつけている。
わずか1年と少しの期間で以前の不毛なロースターを改良したドーシーGMが、ブラウンズをスーパーボウル出場も夢ではないチームに変身させたと言っても過言ではなさそうだ。
この動きとは対照的に、守備陣の層を薄める傍ら、年齢的にも厳しいイーライ・マニングをQBに据えたままのジャイアンツはどうやら、長い間ブラウンズが抜け出せなかった泥沼にはまり出したのかもしれない。
【S】
ニュース 2019年03月13日(水) 12:49
https://nfljapan.com/headlines/40023