Netflixがアニメ制作会社のアニマ、サブリメイション、デイヴィッドプロダクションの3社とアニメ制作における包括的業務提携契約を締結したことが12日、分かった。Netflixは、2018年にプロダクションI.G、ボンズとも包括的業務提携契約を締結しており、アニメ配信をさらに強化する。
アニマとは、実写SFシリーズ「オルタード・カーボン: リスリーブド」のアニメ版、サブリメイションとは、カプコンの人気ゲームが原作の「ドラゴンズドグマ」、デイヴィッドプロダクションとは人気マンガが原作の「スプリガン」をそれぞれ制作する。
また、プロダクションI.Gのグループ会社のWIT STUDIOとオリジナルアニメ「ヴァンパイヤ・イン・ザ・ガーデン」、ボンズとクライムサスペンス「スーパー・クルックス」をそれぞれ制作することも発表された。
Netflixのコンテンツ・アクイジション ディレクター(日本)のジョン・ダーデリアンさんは「Netflixは、アニメファンやクリエーター、またアニメプロダクションの三者に愛されるサービスになるべく、映像とストーリー共に優れた作品を生み出す国内のクリエーターの方々が作品を制作しやすい最高の環境を実現し続けていきます。これにより、190カ国以上のアニメファンと素晴らしいコンテンツをつなぐことができると期待しています」と話している。
◇アニマ代表取締役 笹原晋也さんのコメント
今回の包括的提携により、今まで以上にコンテンツ制作に集中することができることをうれしく思っています。提携の1作目として「オルタード・カーボン」というメジャーなタイトルに関わらせていただいたことは大変光栄ですし、自分たちの制作したコンテンツが全世界の人たちに見てもらえると思うと今からとてもワクワクします。“アニマらしい”アニメーションをご期待ください。
◇サブリメイション代表取締役 小石川淳さんのコメント
サブリメイションは今まで他社案件のCGパートのみを請けることがほとんどでしたが、いつか自社の作品を発表することを目標に掲げておりました。それをNetflixとの包括的提携により実現できることを、本当にうれしく感じております。我々の得意とする、手書きのテイストを損なわないセルルックCGで、従来と一味違うアニメーション体験を世界のファンにお届けし、楽しんでいただけることを願っております。
◇デイヴィッドプロダクション 代表取締役 梶田浩司さんのコメント
今回の提携で、私たちは作品ごとではなく長期的な視野で制作に取り組めるようになり、日本だけでなく海外のファンを視野に入れた作品の企画開発、さまざまな技術の開発や向上、映像表現へのチャレンジをするとても良い機会を得ることができました。このチャンスを生かし、日本のアニメスタジオの一員として、全力で制作に取り組んでいきたいと思います。
◇プロダクション I.G代表取締役 石川光久さんのコメント
Netflixと共同で一から企画を作ることで必要な制作期間を確保し、新しいものにチャレンジをしながら、完成度の高い作品を安定して制作することができます。今までの多くの作品は日本のビジネスという枠組みの中で作られてきたものですが、Netflixとの包括的業務提携はその枠組みを超え、Production I.GとWIT STUDIOらしさが前面に出たコンテンツをどんどん世界へ送り出すきっかけになると思っています。
◇ボンズ代表取締役 南雅彦さんのコメント
世界中の視聴者に対して作品を発信できる今回の提携は、弊社のクリエーターにとって大きな意味があることだと感じています。今後Netflixと一緒に、国籍や年齢を問わず多くの人に感動を与え、末永く見続けてもらえる良い作品を制作していきたいと思います。
2019年03月12日
https://mantan-web.jp/article/20190312dog00m200000000c.html