パワハラや過酷な労働環境が原因だとして、遺族が所属事務所「Hプロジェクト」(松山市)や社長らに計約9200万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が18日、
東京地裁で開かれた。母幸栄さん(43)は意見陳述で「萌景は二度と戻ってこない。裁判で真実を明らかにしてほしい」と訴えた。
事務所側は争う姿勢を示し、主張は真っ向から対立している。
弁論後、双方がそれぞれ東京都内で会見。
事務所側代理人の渥美陽子弁護士は「過重労働はなかった。姿勢をたしなめたことはあるが、パワハラとは考えられない」と述べた。
遺族側代理人の望月宣武弁護士は「事務所の主張は我々の認識と異なる」と話した。
訴状などによると、大本さんは学業との両立に悩んでいた際、社員から「ブン殴る」など威圧的なメッセージをLINEで送られた。
自殺する前日には約束していた学費貸し付けを撤回され、電話で社長に「辞めるなら1億円払え」と言われたとしている。
事務所側は、メッセージには絵文字と“パンチ”の言葉があると示し
「激励の意味で送られたもの。萌景さんも舌を出した写真を返している」と主張。自殺前日に関する指摘もともに否定した。
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2019/02/19/kiji/20190218s00042000351000c.html
[ 2019年2月19日 05:30 ]
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