【1月14日 AFP】米ナショナルフットボール(NFL)の王者を決める第53回スーパーボウル(Super Bowl LIII)で、グラミー賞(Grammy Awards)を3回受賞している米バンド「マルーン5(Maroon 5)」がハーフタイムショーのメインを務めることが決まった。出演拒否を求める署名活動も行われていた中で、リーグとバンドがどちらも13日に発表した。
NFL王者を決める年に一度の祭典スーパーボウルは、今年は2月3日にアトランタ(Atlanta)のメルセデス・ベンツ・スタジアム(Mercedes-Benz Stadium)で開催される。ハーフタイムショーは、毎年全米で視聴率がとりわけ高まるスーパーボウルのハイライトで、マルーン5は地元出身のビッグ・ボーイ(Big Boi)、今年のグラミー賞にノミネートされたトラビス・スコット(Travis Scott)という、ラッパー2人と共演する。
一方でマルーン5の出演はしばらく前にうわさが出て以降、大きな論争を呼んでおり、元NFL選手のコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)を支持する姿勢を示すため、出演を拒否してほしいと嘆願するオンライン署名が7万5000人以上から集まっていた。
キャパニックは黒人差別や社会の不正義に対する膝つき抗議を始めた人物で、報道によれば、キャパニックを支持する複数のアーティストが、ハーフタイムショー出演を断ったという。また音楽業界誌「ビルボード(Billboard)」が匿名の人物の言葉として明かした情報によれば、スコットはリーグが自分と一緒に社会運動団体へ寄付を行うことを条件に、オファーを受けたという。
膝付き抗議をめぐっては、2016年から所属チームのない状態が続いているキャパニックが、リーグと各チームのオーナーが共謀して自身を「干した」として、両者への苦情を申し立てている。さらに、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が膝つき抗議をする選手を「くそ野郎」と呼び、クビにしろと求めたことで、抗議は大きな社会問題と化している。(c)AFP
2019年1月14日 11:45 発信地:ニューヨーク/米国 [ 米国 北米 ]
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