2018年12月25日 朝刊
少年時代の羽生善治前竜王(48)が腕を磨いた「八王子将棋クラブ」(東京都八王子市)が二十四日、四十年余の歴史にピリオドを打った。経営者の八木下征男さん(75)は「多くの人に支えられ、いい思い出ばかり。幸せでした」と振り返った。
八木下さんは一九七七年、会社を退職。「将棋ファンが楽しめる場所をつくりたい」という思いから同クラブを開いた。翌七八年、小学二年生だった羽生前竜王が訪ねてきた。八木下さんは「筋が良く、来るたびに強くなった。将来、名人になるのでは…」と非凡な才能を感じていたという。
“原点”で鍛えた羽生前竜王は八五年にプロ棋士となり、数々の歴史を塗り替えた。その活躍に刺激を受け、幼い頃の阿久津主税八段、中村太地七段らが集まってきた。巣立ったプロ棋士は十人を超える。
羽生前竜王は二十三日に姿を見せ、指導対局などを行ったという。八木下さんは「羽生さんとの出会いは運命的だった。最高の思い出。羽生さんがいたから四十年も続けられた」としみじみと話した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/CK2018122502000121.html
少年時代の羽生善治前竜王(48)が腕を磨いた「八王子将棋クラブ」(東京都八王子市)が二十四日、四十年余の歴史にピリオドを打った。経営者の八木下征男さん(75)は「多くの人に支えられ、いい思い出ばかり。幸せでした」と振り返った。
八木下さんは一九七七年、会社を退職。「将棋ファンが楽しめる場所をつくりたい」という思いから同クラブを開いた。翌七八年、小学二年生だった羽生前竜王が訪ねてきた。八木下さんは「筋が良く、来るたびに強くなった。将来、名人になるのでは…」と非凡な才能を感じていたという。
“原点”で鍛えた羽生前竜王は八五年にプロ棋士となり、数々の歴史を塗り替えた。その活躍に刺激を受け、幼い頃の阿久津主税八段、中村太地七段らが集まってきた。巣立ったプロ棋士は十人を超える。
羽生前竜王は二十三日に姿を見せ、指導対局などを行ったという。八木下さんは「羽生さんとの出会いは運命的だった。最高の思い出。羽生さんがいたから四十年も続けられた」としみじみと話した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/CK2018122502000121.html