12/17(月) 12:07配信
毎日新聞
男性として生まれ、女性として生きるトランスジェンダー3人のアイドルグループ「秘密のオト女(おとめ)」が結成して1年が過ぎた。デビューシングルの1000枚手売りも達成し、22日に初の主催ライブを開く。「トランスジェンダーでもアイドルになれるということを伝えたい」というデビュー時の思いが伝わり、ファンは「LGBTのアイドルが好きだと大きな声で言えるようになった」と笑顔で話す。この1年で得た収穫とは。【中嶋真希】
12月上旬に川崎市で行われたアイドルのイベントに、秘密のオト女が登場した。4月に発売したデビュー曲「純eye People」のほか、モーニング娘。から派生したユニット「プッチモニ」の曲「ぴったりしたいX’mas」のカバーも披露した。メンバーのゴリな(31)は、男の子としてオーディションに応募したこともあるほどの、ハロー!プロジェクトファン。10代のころは「女の子には見えない」とコンプレックスだった182センチの高身長を生かし、縦横無尽にライブハウス中を駆け回った。
ツインテール姿のKOKORO(24)がアイドルらしいトークをする隣で、リーダーのナツキ(31)が自虐を交えた自己紹介で笑いを取る。曲の合間にステージを下りると、台車に乗って観客席に飛び込んだ。これは、アイドルがアリーナ公演でゴンドラに乗ったり、突然別の場所から出てきたりするのをライブハウスでやってみたいと、メンバーが提案した。「決められたセットリストをこなすだけではなく、皆で話し合った演出をプラスすることで、いい化学反応が起きている」とナツキは笑う。
◇伝わった「思い」 ファンも支持「かわいい」
これまで地下アイドルやシンガー・ソングライターとして活動してきた3人がアイドルグループを結成したのは昨年9月。芸能事務所スターダストプロモーションに所属し、ももいろクローバーZや私立恵比寿中学の妹分にあたる。男性として生まれ、性別に違和感を覚えながら生きてきた3人は、「(性的少数者などを指す)LGBTという呼び方がなくなる日がきてほしい」という思いを込め、事務所の先輩アイドルで、女性として生まれ男性として生きるトランスジェンダーのグループ「SECRET GUYZ」(今年2月に解散)にならって「レインボーアイドル」を名乗る。
CDデビュー前、ナツキは「私はトランスジェンダーで若くもない。でも、諦めず挑戦すれば、こういうこともできるんだよって伝えられたらいい」と話していた。1年たってもその思いは変わらないが、ゴリなは「私たちのファンは、『マイノリティーの人が好きなの?』って、言われちゃうこともあると思う。周囲にどう思われているのかなって、思わせてしまっているかもしれない」と懸念する。
しかし、思いはファンに伝わっているようだ。今年9月に開かれたイベントで、横浜市の女性(31)がこう話していた。「単純に、かわいいから好き。以前は、LGBTのアイドルが好きだと堂々と言える社会ではなかった。今は、『オト女かわいい』と大きな声で言える」
ファンの声を知って、「もっとレッスンをして、ファンが誇れるアイドルになりたいね」とKOKOROが言った。
◇クリスマスライブは「孤独を集めて、元気な世界に」
4月に発売したデビューCD「純eye People」を1000枚完売するという目標は、5カ月かけて達成した。レコードショップなどを回り、一枚一枚、手渡しで売り歩いた。「こんな草の根運動をすることになるとは思わなかった」とゴリなが言うと、「敷かれたレールの上を走ればいいと思っていたのに、そのレールがこんなにさびついているなんて、世の中そんな甘くないですよね」とナツキが笑う。
次の目標は、新宿2丁目で22日に開く主催ライブ「真冬のHOT!HOT!HOT!?クリスマスパーティー」で100人を動員すること。「主催ライブは初めて。成長した姿をファンの人に見せたい」とKOKOROは言う。
「刺激的で楽しい会にしたい」と意気込むと同時に、「クリスマスが楽しいという人たちばかりじゃない。私たちはセクシュアルマイノリティーだから、さびしさはめっちゃ知ってる。だからこそ孤独を集めて、元気な世界が作れたらいいな」とゴリな。ナツキも、「『大丈夫、私たちもクリぼっち(クリスマスにひとりぼっちの意味)だから』って励まし合えるようなライブにしたいよね」と、秘密のオト女らしいクリスマスを誓った。
(以下略、続きはソースでご確認下さい)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181217-00000021-mai-soci
毎日新聞
男性として生まれ、女性として生きるトランスジェンダー3人のアイドルグループ「秘密のオト女(おとめ)」が結成して1年が過ぎた。デビューシングルの1000枚手売りも達成し、22日に初の主催ライブを開く。「トランスジェンダーでもアイドルになれるということを伝えたい」というデビュー時の思いが伝わり、ファンは「LGBTのアイドルが好きだと大きな声で言えるようになった」と笑顔で話す。この1年で得た収穫とは。【中嶋真希】
12月上旬に川崎市で行われたアイドルのイベントに、秘密のオト女が登場した。4月に発売したデビュー曲「純eye People」のほか、モーニング娘。から派生したユニット「プッチモニ」の曲「ぴったりしたいX’mas」のカバーも披露した。メンバーのゴリな(31)は、男の子としてオーディションに応募したこともあるほどの、ハロー!プロジェクトファン。10代のころは「女の子には見えない」とコンプレックスだった182センチの高身長を生かし、縦横無尽にライブハウス中を駆け回った。
ツインテール姿のKOKORO(24)がアイドルらしいトークをする隣で、リーダーのナツキ(31)が自虐を交えた自己紹介で笑いを取る。曲の合間にステージを下りると、台車に乗って観客席に飛び込んだ。これは、アイドルがアリーナ公演でゴンドラに乗ったり、突然別の場所から出てきたりするのをライブハウスでやってみたいと、メンバーが提案した。「決められたセットリストをこなすだけではなく、皆で話し合った演出をプラスすることで、いい化学反応が起きている」とナツキは笑う。
◇伝わった「思い」 ファンも支持「かわいい」
これまで地下アイドルやシンガー・ソングライターとして活動してきた3人がアイドルグループを結成したのは昨年9月。芸能事務所スターダストプロモーションに所属し、ももいろクローバーZや私立恵比寿中学の妹分にあたる。男性として生まれ、性別に違和感を覚えながら生きてきた3人は、「(性的少数者などを指す)LGBTという呼び方がなくなる日がきてほしい」という思いを込め、事務所の先輩アイドルで、女性として生まれ男性として生きるトランスジェンダーのグループ「SECRET GUYZ」(今年2月に解散)にならって「レインボーアイドル」を名乗る。
CDデビュー前、ナツキは「私はトランスジェンダーで若くもない。でも、諦めず挑戦すれば、こういうこともできるんだよって伝えられたらいい」と話していた。1年たってもその思いは変わらないが、ゴリなは「私たちのファンは、『マイノリティーの人が好きなの?』って、言われちゃうこともあると思う。周囲にどう思われているのかなって、思わせてしまっているかもしれない」と懸念する。
しかし、思いはファンに伝わっているようだ。今年9月に開かれたイベントで、横浜市の女性(31)がこう話していた。「単純に、かわいいから好き。以前は、LGBTのアイドルが好きだと堂々と言える社会ではなかった。今は、『オト女かわいい』と大きな声で言える」
ファンの声を知って、「もっとレッスンをして、ファンが誇れるアイドルになりたいね」とKOKOROが言った。
◇クリスマスライブは「孤独を集めて、元気な世界に」
4月に発売したデビューCD「純eye People」を1000枚完売するという目標は、5カ月かけて達成した。レコードショップなどを回り、一枚一枚、手渡しで売り歩いた。「こんな草の根運動をすることになるとは思わなかった」とゴリなが言うと、「敷かれたレールの上を走ればいいと思っていたのに、そのレールがこんなにさびついているなんて、世の中そんな甘くないですよね」とナツキが笑う。
次の目標は、新宿2丁目で22日に開く主催ライブ「真冬のHOT!HOT!HOT!?クリスマスパーティー」で100人を動員すること。「主催ライブは初めて。成長した姿をファンの人に見せたい」とKOKOROは言う。
「刺激的で楽しい会にしたい」と意気込むと同時に、「クリスマスが楽しいという人たちばかりじゃない。私たちはセクシュアルマイノリティーだから、さびしさはめっちゃ知ってる。だからこそ孤独を集めて、元気な世界が作れたらいいな」とゴリな。ナツキも、「『大丈夫、私たちもクリぼっち(クリスマスにひとりぼっちの意味)だから』って励まし合えるようなライブにしたいよね」と、秘密のオト女らしいクリスマスを誓った。
(以下略、続きはソースでご確認下さい)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181217-00000021-mai-soci
