藤井七段が初の解説 将棋のネット番組に出演
2018年12月1日 17時35分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181201/k10011731151000.html
高校生棋士の藤井聡太七段は、ことしも順調に勝利を積み重ね、10月には新人王戦で優勝して、最年少記録を31年ぶりに更新したほか、名人戦につながる順位戦でも16連勝中で、通算の勝利数も98勝と100勝が目前に迫っています。
その藤井七段が1日、将棋の八大タイトルの1つ、「叡王戦」の羽生善治竜王と前の王位、菅井竜也七段の実力者どうしの対局のインターネット番組で初めて解説を務めました。
藤井七段は、駒を並べた「大盤」の横に先輩の棋士とともに立ち、刻々と変わる形勢の判断や指し手の予想などを行いました。
藤井七段が対局を解説するのはこれが初めてで、過去に羽生竜王、菅井七段と対局した経験を踏まえながら、「そろそろ激しくなると思います」「桂馬を軸に攻めていくのかなと思います」などと独特の落ち着いた言い回しで説明していました。
また、解説中には、ファンから寄せられた質問に答える形で、私生活について明かす場面もあり、藤井七段はユーモアを交えながら絶妙な掛け合いを見せていました。
初めて対局の解説を務めた藤井聡太七段は「対局者と自分の読み筋を比較できたり、自分が気がつかない手を指されたりして、非常に勉強になりました。自分が対局する時よりも緊張しました」などとするコメントを出しました。