もはやベルト奪還しかない。新日本プロレスの内藤哲也(36)が怒りを爆発させた。開催中の「ワールドタッグリーグ」には不参加で、
来年1月4日東京ドーム大会で挑戦するIWGPインターコンチネンタル王者クリス・ジェリコ(48)との前哨戦が組まれないまま、
28日の茨城・水戸市民体育館大会で“お役御免”となったからだ。この不条理な責任をY2Jに押し付け、雪辱の思いを強めた。
で
メインの6人タッグ戦をデスティーノで制した内藤は試合後、自身の起用法について改めて異を唱えた。シリーズ参戦はひとまず
この日の水戸大会までで、発表済みの12月7日秋田大会までの対戦カードに名前はない。“先発完投”を信条とする鉄腕が、
余力を残しながら途中降板を余儀なくされた形だ。
「今シリーズだって、公式戦を押しのけて俺の試合がメインを務めることがほとんどだったわけで。それがいいこととは思えないけど、
俺は任されたメインイベンターの役割は“プロフェッショナル”として果たしたつもりですよ。いったい新日本は明日からどうやって(以下略)」と
グチグチ文句をたれ、NHKの人気番組出演で上がった株を急落させた。
東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」で2年連続のMVP男が“飼い殺し”という異常事態の元凶はジェリコと言っても過言ではない。
世界的スーパースターは限定参戦が続き、今年の新日マットはわずか3試合の出場にとどまる。
しかも6月の大阪大会で勝った前王者との再戦を時期尚早と拒絶しているが、内藤の立場からすれば「トランキーロ」ではいられない。
「『なんでまたアイツなの』。俺も他の選手に言ったことがあるし、気持ちは分かりますよ。でも年に2〜3回しか出ないヤツに言う資格あるのかな?
そんなペースに付き合ってたら、俺とまたやる前にあなた引退しちゃうんじゃないの?」
もっとも、ベルトを奪われたのは他ならぬ内藤であり、不満を口にすればするほど自分の首を絞めることは百も承知。そのため「あのベルトを
引っぺがしたら、ジェリコもデカイ顔できなくなるだろうしね。お客さまもシリーズフル参戦する内藤の姿を見られるようになり…何より俺自身が
全ての大会で試合をしたいわけですよ。今回ばかりは責任取らせてもらいますよ」と強い決意をにじませた。
「試合後にしゃべったから腹が減ってきちゃったかな。ま、明日はオフだし…」とまだ話し足りない様子だったが、本紙は明日も取材がある上に
終電も近いためここで撤収。夜の体育館には内藤だけが残された。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181129-00000048-tospoweb-fight