![【野球】名スカウトが選ぶ「本当にドラフトで獲るべき7人」 ->画像>6枚](https://amd.c.yimg.jp/im_sigg2cZQV2ZubZq14_s8tBUf7A---x900-y289-q90-exp3h-pril/amd/20181025-00010000-wordleafs-000-2-view.jpg)
プロ野球ドラフト会議が今日25日、午後5時より都内のホテルで開催される。大阪桐蔭の根尾昂、藤原恭大コンビに、夏の甲子園で輝いた金足農の吉田輝星、報徳学園のショートストップ、小園海斗、東洋大の150キロ右腕トリオなど、注目の選手が多いが、ヤクルトで30年以上スカウトを務め、古田敦也や宮本慎也らを発掘した名スカウト、片岡宏雄氏に「本当に獲るべきドラフト候補」をリストアップしてもらった。
片岡氏が“いち推し”するのは夏の甲子園を湧かせた吉田だ。
“ラブコール”を送っていた巨人が、根尾に方向転換。秋田のお膝元になる東北球団の楽天も「1位野手」方針を打ち出し、有力視されていたヤクルトも根尾1位を公表。阪神、西部、日ハムの“1本釣り”も捨てきれないが、1位入札がゼロとなる可能性がある。外れ1位では人気になりそうな気配だが、それだけ各球団がシビアな評価をしているという証だろう。しかし、片岡氏の見解は違った。吉田の魅力をこう語る。
「人気、実力、向上心、ハート、将来性のすべてを兼ね備えている。おそらく800球以上も投げた夏の甲子園で疲弊して、その後のU−18世界大会などで、さっぱりだったことや、これと言った変化球がなく制球力にも欠けているため評価を下げたのだろう。だが、夏の甲子園の準決勝までは、いい投球内容が続いたし、決して1発屋ではない。下半身が強く腕が振れる。何しろ伸びシロがある。キャンプでは、当然、大きな話題になるし、メディアやファンが大勢来れば、チームが活気づく。1年目から10勝するような即戦力ではないが、故障などがなく、うまくプロの水に慣れれば、夏くらいには出てくる。状況として単独1位でいけるのだから余裕のあるチームは1位指名すべきだろう」
人気、実力、ハート、将来性というプロで成功する4条件が揃った逸材だと絶賛する。
片岡氏が即戦力投手として最上位にリストアップしたのは日体大の松本航だ。最速154キロのストレートに加えて多彩な変化球を操り、チームを大学日本一に導いた。
東洋大の150キロ右腕トリオより「即戦力としては頭ひとつぬけている」という評価をしている。
「安定感がありボールの質が一定しているのは松本だろう。独特の下半身の使い方をするが、体にバネがあり、リズム、球離れ、投げっぷりがいい。完成度も高い。クイックがプロでの課題になるが、まだまだ成長の幅もありそう。東洋大の3人は揃ってばらつきが目立つ。即戦力としてではなく、時間のかかる素材型と見たほうがいいのかもしれない」
片岡氏が「本当に獲るべき7人」に東洋大の150キロ右腕トリオを入れなかったのは、そういう理由だ。
■浦和学院の渡邊勇太朗が素材では一番
東洋大の3人はそれぞれに特徴がある。
U-18代表との壮行試合で侍ジャパン大学代表で158キロをマークした甲斐野央はストッパータイプ、上茶谷大河は春の駒沢大戦で1試合20奪三振を奪って脚光を浴び、梅津晃大は最速153キロの身長187センチの大型だ。
「3人の中では上茶谷がワンランク落ちる。下半身に粘りがなく1球1球のバラつきが激しい。甲斐野と梅津についてはスカウトの好き嫌いが分かれるだろう。甲斐野はストッパータイプ。ボールに力はあるが、制球がまとまってこないときは苦しい。梅津は、テイクバックが小さく打者がタイミングを取りにくいフォームだが、もう半歩、下半身が前に出てこないと安定感につながらない」
片岡氏の評価は厳しい。
今ドラフトには、大谷翔平、藤浪晋太郎クラスの長身投手が揃っているが、将来性を見込んだスケールの大きさで魅力を感じるのは、夏の甲子園で8強に進み、U-18 代表に選ばれた浦和学院の渡邊勇太朗だという。
「素材という点では渡邊が面白い。重い質感のボールを投げ、長身投手の特徴であるボールに角度がある。190センチあるわりに体を柔らかく使える。今年は“間違いない”という即戦力投手が不作なので、外れ1位で指名する球団もあるのではないか」
>>2以降に続きます
10/25(木) 5:00配信 THE PAGE
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