ポーランド人冒険家のアンジェイ・バルギエル(Andrzej Bargiel)氏(30)が22日、パキスタンにある世界第2位の高峰 K2
(ケーツー、標高8611メートル)の山頂からベースキャンプまでスキーで下降することに世界で初めて成功したことを明かした。
バルギエル氏は21日に他の登山家ら約30人と共に登頂。その後スキーでベースキャンプまで滑走し、到着したところで
フェイスブック(Facebook)にK2山頂からスキーで下降し完走したのは自身が初めてだと投稿した。
バルギエル氏が記録樹立に挑んだのは今回が2回目。昨年は天候が悪く計画を中断した。
ポーランドのメディアによると、バルギエル氏はこれまでにヒマラヤ山脈(Himalayas)のシシャパンマ(Shishapangma)とマナスル
(Manaslu)の山頂からの滑走にも成功しており、今回の記録樹立で世界最高峰14か所のうち計5か所で頂上からのスキーに
成功したことになるという。3年前には、標高8015メートルのブロードピーク(Broad Peak)からの下降にも世界で初めて成功している。
登山家の間で「サベージ・マウンテン(残酷な山、Savage Mountain)」として知られるK2は、世界最高峰エベレスト(Mount Everest、
標高8848メートル)よりも登山が困難とみなされることが多い。
1954年のK2初登頂以来、登頂に成功した登山家は350人に満たず、一方、死亡した登山家は今月滑落で命を落としたカナダ人登山家を
含めて80人に上る。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180723-00000019-jij_afp-int