日本代表はロシア・ワールドカップ(W杯)を3度目のベスト16で終えた。南米の強豪コロンビア撃破や、FIFAランキング3位のベルギーをあと一歩のところまで追いつめた奮闘ぶりは称賛を浴びたが、
MF乾貴士とともに世界的な評価を高めたのがMF柴崎岳だ。海外紙は「サムライブルーの心の拠りどころだった」と絶賛している。
「ロシアが生んだ5人のスター」と見出しを打って取り上げたのは、南アフリカ紙「Mail & Guardian」だった。
特集では、柴崎がいの一番で登場する。自身初のW杯出場となった柴崎は、4-2-3-1のボランチとして全4試合に先発出場。パスを散らして攻撃のリズムを作り出した一方、
守備でも素早いプレスと鋭い出足でこぼれ球を回収するなど、MF長谷部誠とコンビを組んでチーム全体を落ち着かせる働きを見せた。
なかでも、特筆されているのは決勝トーナメント1回戦でMF原口元気の先制点を引き出す絶妙なスルーパスだ。ドリブルで持ち出し、センターサークル付近から狙いすました一本を見事に通したが、
記事でも「彼は崇高なパスでベルギーに対抗し、経験のあるヤン・フェルトンゲンを置き去りにした」と相手の守備を手玉に取った点に触れている。
「世界的に高い評価を得るのは間違いない」
「日本の壮絶なベスト16の戦いはタカシ・イヌイが注目を集めたが、ガク・シバサキはサムライブルーのアタッカー陣の心の拠りどころだった。
今季はヘタフェで先発出場12試合。そこからワールドカップの活躍により価値を高め、世界的に高い評価を得るのは間違いない」
同紙は、今大会で2得点1アシストを記録した乾以上に、柴崎は中盤で西野ジャパンを支えていたと最大限の賛辞を送っている。
ベスト16敗退直後には、ACミランやドルトムントが関心を示しているとイタリアメディアで報じられており、ヘタフェからのステップアップが現実的な選択肢になるのも時間の問題かもしれない。
なお、その他のスター4人は開催国ロシアのMFアレクサンドル・ゴロビン(3試合出場・1得点)、スウェーデンのMFエミル・フォルスベリ(4試合出場・1得点)、
メキシコのFWイルビング・ロサーノ(4試合出場・1得点)、日本戦で直接FK弾を決めたコロンビアのMFファン・キンテーロ(4試合出場・1得点)が選ばれた。
7/7(土) 7:10配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180707-00119854-soccermzw-socc
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