衝撃!W杯ナイジェリア代表主将、試合直前に「父親が誘拐」…誰にも知らせずに戦う
2018/7/3 22:05
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ワールドカップのグループステージ最終戦でアルゼンチンと激闘を演じたナイジェリア代表。
同チームをキャプテンとして牽引したMFジョン・オビ・ミケルが衝撃的な話を明かした。
『ESPN』によれば、彼の父親がこの試合直前に誘拐されていたという。ミケルはそれを知りつつも、当局に通報すれば即座に父親を襲撃すると脅されていたために、誰にも明かさずに試合に臨んでいたそう。
ミケルはキックオフの4時間前に誘拐犯から連絡を受けて、父を安全に解放してもらいたければ、1000万ナイジェリアナイラ(308万円)を支払うように要求されていたとのこと。
事件があったのは6月26日(29日という情報も)。父は葬儀に参列しようとしていた途中で、ドライバーとともに誘拐された。それからほぼ1週間後の7月2日、当局は銃撃戦のうえで2人を救出。
その後病院へ搬送された父親は、拷問を受けていたことから複数個所の縫合が必要だったとされている。ミケルはさらなる治療のために父を海外の病院に転院させることも考慮しているとのこと。
2人の救出後にこの話を明かしたというミケルは、こう述べていた。
◆ジョン・オビ・ミケル(ナイジェリア代表MF)
「取り乱していたよ。何をしたらいいのか分からなかった。
でも最後には1億8千万人のナイジェリア国民を失望させることはできないと悟った(試合に出る)。
そのことを忘れて、国を代表しに行かなければならなかった。
当局に通報したり、誰かに伝えたら、即座に父親を撃つと脅されていた。
監督とこのことについて話し合いたくはなかった。
あんなにも大事な試合がある日に、自分の問題で監督や他のチームメイトたちを動揺させたくなかったからね」
ナイジェリアは終了4分前に決勝ゴールを奪われて敗退したが、ミケルはフル出場している。彼の父親は2011年にも誘拐されたことがあるという。
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誘拐されたナイジェリア主将の父が解放、身代金は約300万円
2018年7月3日 22:42 発信地:アブジャ/ナイジェリア
http://www.afpbb.com/articles/-/3181081
【7月3日 AFP】先週誘拐された、サッカーナイジェリア代表でプレーするジョン・オビ・ミケル(John Obi
Mikel)の父親が解放されたと、現地警察が3日に発表した。
ナイジェリア南東に位置するエヌグ(Enugu)州警察の広報官は、「代表チームのキャプテンを務めるミケルの父親であるマイケル・オビ(Michael
Obi)氏が自由を取り戻した」と述べた。
同広報によれば、先月28日午後に銃で脅してオビ氏を襲った犯人は、危害こそ加えなかったものの、土砂降りの中はだしで5キロメートル歩くことを強要したという。
ミケルは60代の父の解放と引き換えに、1000万ナイラ(約300万円)の身代金を犯人に支払ったという。
誘拐犯はいまだに逮捕されていないが、現在警察が追跡を行っている。
オビ氏は2011年にも中央部の都市ジョス(Jos)で誘拐されている。
ナイジェリア南部では著名人や富者、あるいはその家族を誘拐する事件が頻発に発生している。身代金が支払われれば、被害者はたいてい無傷のまま解放される。(c)AFP