FWリオネル・メッシとアルゼンチンが窮地でついに覚醒した。ロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3戦、ナイジェリア戦で2-1で勝利。この結果によって逆転でのグループ2位をつかみ取り、決勝トーナメント進出を果たした。
グループリーグ第1戦アイスランド戦でのPK失敗による1-1、続くクロアチアでは存在を消されての0-3と、崖っぷちに立たされたメッシとアルゼンチン。勝利以外は敗退が決まる一戦で、FWゴンサロ・イグアイン、GKをフランコ・アルマーニを起用して背水の陣を敷いた。一方のナイジェリアはアイスランド戦で2得点のFWアーメド・ムサ、チャンスメーカーのMFヴィクター・モーゼスが先発した。
アルゼンチンサポーターの怒号のような声援が鳴り響く中でキックオフされると右からメッシ、MFアンヘル・ディマリア、イグアインの3トップのアルゼンチンがボールを握り、これまで見られなかった流動性ある攻撃を仕掛けた。
すると前半14分、メッシが真価を発揮する。MFエベル・バネガのロングパスに反応して左ももでトラップすると、素早く右足シュート。これがゴール左隅に突き刺さり、アルゼンチンが1-0で先制に成功した。
後半41分にDFロホが値千金の決勝弾
前半27分にはメッシのスルーパスにイグアインが抜け出すなど、アルゼンチン優勢のまま。同33分、抜け出たディ・マリアへのファウルによってものにした22メートルの直接FKをメッシが蹴るとゴールポストに直撃。さらなる得点の予感を感じさせるままハーフタイムに突入した。
迎えた勝負の後半、ナイジェリアはイグアロを投入して流れを変えに出る。すると立ち上がり早々、右CKでMFハビエル・マスチェラーノがマークした相手に対して手を使ったとしてPKを宣告。同6分に得た大チャンスをキッカーのモーゼスが落ち着いてGKの逆を突いて1-1の同点に追いついた。
アルゼンチンは前半のリズムを取り戻せない時間帯が続く苦しい展開に。ナイジェリアの守備ブロックを崩せないもどかしいなか、3枚目のカードでFWセルヒオ・アグエロを投入するなど1点をもぎ取りに行く。同36分には左サイドのクロスをイグアインが合わせたものの枠外にそれる。
万事休したかと思われた後半41分、アルゼンチンがついに勝ち越す。右サイドのDFガブリエル・メルカドのクロスを、最終ラインのロホがゴール前に入り込み、魂の右足ボレーシュート。これがゴール右隅を揺らし、2-1とアルゼンチンが勝ち越しに成功した。このリードをなんとか守り切ったアルゼンチンが、逆転で2位通過を決めた。決勝トーナメントではC組1位のフランスと対戦する。
6/27(水) 4:53配信
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