「選手が監督の解任を要求」との報道が相次ぐ。
崖っぷちではあるが、望みはつながった。いまは、逆境を乗り越えてグループステージ突破を目指すことに集中しなければならない。
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ロシア・ワールドカップのグループDで、アルゼンチンは1分け1敗とまさかの最下位に低迷している。ホルヘ・サンパオリ監督の発言について尋ねた報道陣に、セルヒオ・アグエロが「好きに言えばいい」と吐き捨てるなど、内紛も懸念されているところだ。
実際、アルゼンチン代表を取り巻く雰囲気は重い。「選手が監督の解任を要求した」「サンパオリは全権を失った」など、不穏な報道が相次いでいる。
それでも、ナイジェリアがアイスランドを下したことで、アルゼンチンが生き残ったのは事実だ。6月26日のグループ最終戦で、ナイジェリアとの直接対決に勝てば、アルゼンチンには決勝トーナメントに進むチャンスが残っている。
ならば、いまはとにかく前進あるのみだ。『ESPN』が伝えたところによると、ハビエル・マスチェラーノは会見で、「監督との関係は完全に普通だ」と、噂される確執を否定したようだ。
「もちろん、不快に思うことがあったり、なにかを思うなら、直接監督にそれを伝える。そうじゃないと偽善だからね。ピッチでなにかやりづらいことがあるのに、それを声にして監督に伝えなければ、やりづらい試合をすることになるだろ? それはチームにとって良くないことだ」
アルゼンチンは選手起用についても、サンパオリ監督が決めるのではなく、選手と相談の上で決定すると言われている。
マスチェラーノは、「世界有数の指揮官だって、選手たちに意見を聞くよ。最後に(ピッチで)決断するのは選手なんだからね」と述べた。
「監督はツールを与えてくれる。だけど、(ピッチで)最善の選択がなにかを決めるのは選手なんだ。そしてそのためには、やりやすくなければいけない」
もちろん、期待と重圧は大きい。マスチェラーノは「好むと好まざるとにかかわらず、僕らは(前回大会の)準優勝国なんだ。それをどこかで証明しなければいけない」と意気込んだ。
ディエゴ・マラドーナをはじめ、OBからの苦言も絶えないアルゼンチンだが、エールも届いている。イタリアを訪れているガブリエル・バティストゥータは、「もっと違う大会になってほしかったのは当然だし、我々みんなが落胆している」と述べつつ、望みはあると強調した。(『Corriere dello Sport』より)。
「まだ終わってはいないんだ。サッカーに絶対はない。最後のチャンスがある。そこでどうなるかを見てみよう」
アルゼンチンの命運を握るのは、やはりリオネル・メッシだろう。バティストゥータはメッシへの助言を問われると、「歴代最高の選手に何を言える?」と返した。
「レオは偉大な選手だ。批判は無意味だよ」
メッシやマスチェラーノたちは、この危機を乗り越えることができるだろうか。
サッカーダイジェスト6/26(火) 20:01
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