スポーツの世界では底抜けの明るさを伴ったポジティブな考え方が、いかに大切か―。かれこれ四半世紀の付き合いになる元日本代表MFに改めて教えられた。
ロシアW杯開幕前、すこぶる前評判が悪かった西野ジャパンが快進撃中だ。1次リーグ初戦のコロンビア戦快勝に続き、難敵・セネガル戦でも執念のドロー。28日のポーランド戦に決勝トーナメント進出をかけて臨むことになった。
乗りに乗っている代表チーム同様、乗りに乗っているサッカー評論家がいる。ベルマーレ平塚(当時)始めJリーグ6チームでプレー。ファルカン・ジャパンでは代表の10番も背負った岩本輝雄さん(46)だ。
左足からの強烈なキックと甘いマスクで大人気だった“テルの予想”が今、ハマりにハマっている。「コロンビア戦は2―1で勝つ。セネガル戦は1―1のドロー(実際は2―2)です」という戦前の予想がスコアまでほぼ的中。25日、TBS系「ひるおび!」、26日はテレビ朝日系「ワイド!スクランブル」などのワイドショーにもハシゴ出演。“当たる評論家”として今、引っ張りだこになっている。
今や大注目の、その予想だが、実は1か月前から全くブレていない。ほんの2週間前を思い出して欲しい。本番直前のハリルホジッチ監督解任劇のドタバタに加え、代表23人の平均年齢が歴代W杯代表最高齢となる28・2歳。先月30日のガーナ戦完敗後は「グループステージ3連敗は確実、1点も取れそうもない」「西野朗監督がわずか1か月で何ができるというのか」―。巷には、そんな悲観論があふれていた。
そんな中、異質だったのが、今月4日、地元の横浜市内で「スポーツ報知」評論家の北澤豪さん(49)ともにトークショーを開催した際の岩本さんの大胆予想だった。
難敵ぞろいの1次リーグについて「僕は2勝1敗か2勝1分で行けると思う」と断言。「決勝トーナメント1回戦の相手は多分、イングランドで3―1で勝って、ベスト8までは行けると思う。勝ち上がりがベルギーでもイングランドでも決勝トーナメント初戦は行けると思います」とまで言い切っていた。
急きょ本番に臨むことになった西野ジャパンについても「僕的には全然、問題ないと思う」。スタメンについても「セネガルには、めっちゃ速いマネがいる。長友を右にしてマンツーマンでもいい。4バックの方がいい。1対1は酒井宏が強い。トップ下は原口で乾も欲しいかも」と、今や日本の得点源である乾貴士(30)を早々にキーマン指名していた。
早速、このポジティブ予想を「テル&北澤、元日本代表コンビがW杯大予想『日本はベスト8行けます!』」の見出しのもと、報知webにアップしたところ、コメント欄には「代表経験者の2人なのに現実的ではない」「あまりに楽観的過ぎる」「代表の現状が分かっていない」などの批判があふれた。岩本さん本人も「テルさん、あれはないでしょ」「あり得ないよ」など周囲から言われたという。
しかし、フタを開けてみれば、今回の快進撃。「大胆予想の時は結構、からかわれたけど、今や予想したこっちへの声も“手の平返し”だよね」と笑う岩本さん。
“大胆予想”にはしっかりとした裏付けがあった。岩本さんは解説者やタレント業の合間を縫って、スペイン中心に年間30試合以上を現地で観戦。最先端の試合を見る批評家としての「目」を常に衰えさせないようにしてきた。だから、今回の代表批判の原点となった5月30日のガーナ戦での黒星という結果もポジティブに受け止めた。
「ガーナ戦では失点のシーンより、どれだけチャンスを作ったかを見ていた。W杯で戦う相手はどこも強いから失点することは避けられない。でも、日本はガーナ戦で攻めの形を持ってチャンスを作っていた。あの時点で本番まで、あと3週間あるから、なんとかなると思った。練習試合とW杯本番は全く違うからね」と、あくまで前向きに受け止めていたという。
ロシアW杯開幕前、すこぶる前評判が悪かった西野ジャパンが快進撃中だ。1次リーグ初戦のコロンビア戦快勝に続き、難敵・セネガル戦でも執念のドロー。28日のポーランド戦に決勝トーナメント進出をかけて臨むことになった。
乗りに乗っている代表チーム同様、乗りに乗っているサッカー評論家がいる。ベルマーレ平塚(当時)始めJリーグ6チームでプレー。ファルカン・ジャパンでは代表の10番も背負った岩本輝雄さん(46)だ。
左足からの強烈なキックと甘いマスクで大人気だった“テルの予想”が今、ハマりにハマっている。「コロンビア戦は2―1で勝つ。セネガル戦は1―1のドロー(実際は2―2)です」という戦前の予想がスコアまでほぼ的中。25日、TBS系「ひるおび!」、26日はテレビ朝日系「ワイド!スクランブル」などのワイドショーにもハシゴ出演。“当たる評論家”として今、引っ張りだこになっている。
今や大注目の、その予想だが、実は1か月前から全くブレていない。ほんの2週間前を思い出して欲しい。本番直前のハリルホジッチ監督解任劇のドタバタに加え、代表23人の平均年齢が歴代W杯代表最高齢となる28・2歳。先月30日のガーナ戦完敗後は「グループステージ3連敗は確実、1点も取れそうもない」「西野朗監督がわずか1か月で何ができるというのか」―。巷には、そんな悲観論があふれていた。
そんな中、異質だったのが、今月4日、地元の横浜市内で「スポーツ報知」評論家の北澤豪さん(49)ともにトークショーを開催した際の岩本さんの大胆予想だった。
難敵ぞろいの1次リーグについて「僕は2勝1敗か2勝1分で行けると思う」と断言。「決勝トーナメント1回戦の相手は多分、イングランドで3―1で勝って、ベスト8までは行けると思う。勝ち上がりがベルギーでもイングランドでも決勝トーナメント初戦は行けると思います」とまで言い切っていた。
急きょ本番に臨むことになった西野ジャパンについても「僕的には全然、問題ないと思う」。スタメンについても「セネガルには、めっちゃ速いマネがいる。長友を右にしてマンツーマンでもいい。4バックの方がいい。1対1は酒井宏が強い。トップ下は原口で乾も欲しいかも」と、今や日本の得点源である乾貴士(30)を早々にキーマン指名していた。
早速、このポジティブ予想を「テル&北澤、元日本代表コンビがW杯大予想『日本はベスト8行けます!』」の見出しのもと、報知webにアップしたところ、コメント欄には「代表経験者の2人なのに現実的ではない」「あまりに楽観的過ぎる」「代表の現状が分かっていない」などの批判があふれた。岩本さん本人も「テルさん、あれはないでしょ」「あり得ないよ」など周囲から言われたという。
しかし、フタを開けてみれば、今回の快進撃。「大胆予想の時は結構、からかわれたけど、今や予想したこっちへの声も“手の平返し”だよね」と笑う岩本さん。
“大胆予想”にはしっかりとした裏付けがあった。岩本さんは解説者やタレント業の合間を縫って、スペイン中心に年間30試合以上を現地で観戦。最先端の試合を見る批評家としての「目」を常に衰えさせないようにしてきた。だから、今回の代表批判の原点となった5月30日のガーナ戦での黒星という結果もポジティブに受け止めた。
「ガーナ戦では失点のシーンより、どれだけチャンスを作ったかを見ていた。W杯で戦う相手はどこも強いから失点することは避けられない。でも、日本はガーナ戦で攻めの形を持ってチャンスを作っていた。あの時点で本番まで、あと3週間あるから、なんとかなると思った。練習試合とW杯本番は全く違うからね」と、あくまで前向きに受け止めていたという。