NBAの各部門の受賞者が25日(日本時間26日)にショーアップ化された「NBAアワード」の中で発表され、2017年シーズンのMVPは、ロケッツのジェームズ・ハーデン(28)がデビューから9季目で初受賞を果たした。
ハーデンはアリゾナ大から2009年のドラフト全体3番目にサンダーに指名されてNBA入り。ロケッツ移籍後6シーズン目となった今季は72試合に出場してリーグ1位の30・4得点と3位の8・8アシストを記録。3点シュートもリーグ最多の265本(試投722本=成功率36・7%)を成功させた。プレーオフでは西地区決勝でウォリアーズに3勝4敗で敗れたが、レギュラーシーズンでリーグ全体の最高成績(65勝17敗)を残したロケッツの中心選手として活躍。ロケッツのシーズンMVPは1994年のアキーム・オラジュワン以来、24年ぶり2人目となった。
新人王は2016年のドラフト全体トップ指名選手ながら足の故障で1シーズンを全休していた76ersのベン・シモンズ(21)が受賞。76ersからの選出は1997年のアレン・アイバーソン以来、21年ぶりとなった。
リーグ最長身(2メートル8)のポイントガードでもあるシモンズは81試合に出場して15・8得点、8・1リバウンド、8・2アシストをマーク。初年度でトリプルダブルを12回マーク。2016年シーズンに28勝54敗だったチームを52勝30敗という好成績に導いた。
11本すべて失敗した3点シュート、成功率が56・0%だったフリースローなどまだ“弱点”を残しているが今後の期待値を評価され、今季20・5得点を挙げたジャズのドノバン・ミッチェル(21)を退けての受賞となった。
最優秀監督にはラプターズを東地区全体の1位(59勝23敗)に導きながら解雇されたドウェイン・ケイシー氏(61)が受賞。ラプターズからの受賞者は2007年のサム・ミッチェル氏以来、11年ぶり2人目だが、ケイシー氏はその後、ピストンズの新監督に就任している。
フランス出身のセンター、ルディー・ゴベアー(25)が最優秀守備選手、サンダーからペイサーズに移籍して大活躍したペイサーズのビクター・オラディーポが最も進歩した選手に与えられるMIP(MOST・IMPROVED・PLAYER)に選ばれ、クリッパーズのルー・ウィリアムス(31)は3年ぶりにシックスマンを受賞。今季の最優秀プレーにはキャバリアーズのレブロン・ジェームズ(33)が2月7日のティンバーウルブス戦(延長で140―138)で演じたジャンプシュートによるブザービーターが選出された。
2018年6月26日 12:34
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