モビルスーツ部門、キャラクター部門、ガンダムソングス部門の中間発表もされ、盛り上がりが加速する今、
同番組を仕掛けたひとり、NHKチーフ・プロデューサー土橋圭介)さんへのインタビュー
―今回の『全ガンダム大投票』を実施したきっかけは?
土橋 昨年、『発表!あなたが選ぶアニメベスト100!』という投票型の番組をやらせていただきまして、
それで今年もアニメを題材に、皆さまに投票を呼びかけるような番組を作りたいと考えていました。
そこで今回は何かジャンルで絞ってみようかということになり、当初は“スポ根もの”や“魔法少女もの”という案も出ていたんです。
ただ投票は、できる限り男女問わず幅広い年代の皆さんに参加していただきたいなと。そう考えたとき、
40年間常にヒットを出し続け、近年は女性ファンも獲得している『ガンダム』がいいじゃん!ということになりました。
そして、投票用サイトは『アニメベスト100』のときにできなかった画像入りにして、見て楽しい感じにしたいねということになったんです。
―モビルスーツ編の“大図鑑”のようなデータベースは圧巻です! 土橋さん自身も『ガンダム』はお好きで?
土橋 親兄弟の影響で見るんじゃなく、自分で主体的に見た初めてのアニメが『機動戦士ガンダム』でした。もちろんガンプラもはやっていましたよ。
私の地元は長野で、近所には小さなおもちゃ屋しかなくて、ずっと品薄でした。ですので、当時小4でしたが、
ガンプラを買いに京都まで行ったこともありましたね。
―ガンプラのために京都!?
土橋 京都に住んでいたいとこから、「こっちのおもちゃ屋にはガンプラいっぱいあるぞ!」と聞かされまして(笑)。
シャア専用ズゴックが欲しかったんですが、結局その大型店でも売り切れで、仕方なく普通のズゴックを買いました(涙)。
ガンダムもいいですけど、モノアイがギュンって動くジオン軍のモビルスーツがクールで、子供心にすごく惹(ひ)かれていましたね。
―アニメ原体験が『機動戦士ガンダム』とのことですが、現在は『ガンダム』シリーズをどのように捉えていますか?
土橋 2000年以降の作品はキャラがすごく美形になっていたりして、「僕が知っているガンダムじゃない!」と思うこともありましたが(笑)、
同時にすごく刺激も受けています。
私は今、NHKのアニメを制作する立場でもありますが、例えば『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』は、
中東の紛争を想起させられるようなシビアな題材をアニメにポンと放り込んでくるあたりに、同じ業界に身を置くものとして、
いい意味でショックを受けたんですよ。それと同時に『ガンダム』という名がついた作品でも、
こんなに振り幅が広く違う見せ方ができるんだなという驚きもありました。
―今も革新的なアニメであり続けていると。投票期間も終了し、あとは生放送の結果発表を待つばかりです。
土橋 投票開始日から最初の数日間で100万票(全ジャンル総計)を超えましたし、
「全ガンダム大投票」というワードはツイッターの世界ランキングでも一時6位に入ったそうです。もう予想以上の反響ですね。
それに熱心なファンの方々からは、あのモビルスーツが載っていないとか、この機体のココが間違ってますといったご指摘も多く、
こっそりデータベースを修正させていただきました(苦笑)。そういったご意見をいただく数も、他の番組とは桁違いの多さで驚いています。
―では最後に番組本番に向けての意気込みをどうぞ!
土橋 中間発表を見ると、新旧の作品からバランスよくランクインしています。実際に投票してくださった方々の年齢の構成を見ても、
本当に幅広いんですよね。ですから、メインの全体ランキング発表はもちろんですが、他にも世代別や男女別のランキングも発表しますので、
生放送をぜひご期待ください。
http://news.livedoor.com/topics/detail/14668417/