イングランド代表の元主将、ウィルキンス氏が死去
4/5(木) 14:16配信 AFP=時事
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180405-00000027-jij_afp-socc
【AFP=時事】サッカーイングランド代表の主将を務め、チェルシー(Chelsea)やマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で活躍した元MFのレイ・ウィルキンス(Ray Wilkins)氏が、4日に死去した。61歳だった。心停止状態に陥り、先月30日から病院で治療を受けていたが、息を引き取った。
病院が家族に代わって声明を発表し、「たくさんの温かいメッセージをくれた」友人や同僚、一般の人々への感謝を伝えた。チェルシーもツイッター(Twitter)で「チェルシーFCに関わるすべての人間が、元選手にしてキャプテン、そして助監督でもあったレイ・ウィルキンス逝去の知らせを悲しんでいます。安らかに、レイ。とても寂しくなります」と悼んだ。
チェルシーは「間違いなくチェルシー史上最も偉大で、最も有名で、そして最も称賛すべき地元選手の1人です。クラブの象徴や顔として、大いに愛された人物でもあります。非常に寂しいです」とウェブサイトでつづった。
ユナイテッドの伝説的な元指揮官であるアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏も「レイは偉大なサッカー人であり、彼を知る全員から良く尊敬され、愛されていた。人々に常に優しい言葉をかけ、良い時間を過ごしていた」とすぐに哀悼の意を示した。
「サッカー選手としても見事な才能の持ち主で、世界有数のビッグクラブで素晴らしいキャリアを送った。指導者としても、リーグ監督協会(LMA)の仲間からとても評判が良かった。皆が彼の死を悲しむだろう」
子供の頃からの愛称「ブッチ」の名で知られるウィルキンス氏は、イングランド代表84キャップを誇り、この世代では最もテクニックに優れた選手の1人だった。
プロキャリアをスタートさせたチェルシーには6年間所属し、引退後はフース・ヒディンク(Guus Hiddink)氏やカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)氏の下で働くなど何度か助監督を務め、暫定指揮官としてチームを率いたこともあった。
チェルシー退団後に加入したユナイテッドでは、1983年にFAカップ(FA Cup)のタイトルを獲得。決勝のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)戦では記憶に残るゴールも決めた。グラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)ではスコットランド王者にも輝いた。
それ以外にも、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)やフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)など11のクラブでプレーし、指導者としても複数のクラブでコーチングスタッフに招へいされたほか、テレビの解説者も務めた。【翻訳編集】 AFPBB News