張本氏 清宮に“3喝条” 素材は一級品も指摘した3つのポイント
真のホームランバッターになれる。
スポニチ本紙評論家の張本勲氏(77)が19日、沖縄県名護市で2次キャンプを張る日本ハムを視察。
室内練習場で行われた注目のドラフト1位ルーキー・清宮幸太郎内野手(18=早実)の
打撃練習を見守り、ホームランバッターになるための3つのポイントを鋭く指摘した。
清宮の打撃練習を見させてもらった。一目見て思ったのは一級品であるのは確かということだ。
しなやかな腕の使い方、タイミングの取り方はまさしく天性のもの。人にないものを持っている。
ただ、見ていて気になるポイントがいくつかあった。
(1)軸足(左足)の開き、(2)踏み込みの足りなさ、(3)バットを握る両手の指が動く、の3点だ。
ほんの小さなことだが、そのわずかな部分が大事なのが打撃でもある。
まず1つ目の軸足が開く点。本来ならスイングしたとき、軸足のかかとは捕手方向へ向かないといけない。
清宮はかかとが捕手方向へ向かずにホームベースに対して「ハの字」になっている。
そのため、軸の回転が少し遠回りする。
そして2つ目、踏み込みが足りない点。踏み込んだ右足の位置がやや後ろ(一塁方向)にある。
もっとホームベース寄りにないと、外の甘い球を右中間へぶち込むような打撃はできない。
最後に3つ目。これはクセなのだろう。バットを握る両手の指を打ちに行くときに動かすのだ。
しっかり両手でバットを握って打たないと、強いボールに負けてしまう。
指摘したのはみな小さなことだが、きちっと意識して取り組まないと直らないものでもある。
私は、現状の清宮は中距離バッターと見ている。でも、まだ18歳。
修正点を直し、ここから伸びていけば、間違いなく一流のホームランバッターになる。
かつて山本浩二や長池徳二(徳士)もそうだった。清宮の成長を楽しみに見守りたい。
スポニチ
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/02/20/kiji/20180219s00001173290000c.html
張本氏(右後方)の前で打撃練習を行う清宮 Photo By スポニチ