女子アイスホッケー「美しすぎるGK」藤本那菜が堂々メダル宣言
2018.02.07
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「美しすぎるGK」藤本那菜が、きわめて冷静に、それでいて堂々のメダル奪取宣言だ!
平昌五輪開幕を控え、女子アイスホッケー日本代表は、1月30日に東京・ダイドードリンコアイスアリーナで世界ランク8位のチェコと対戦。見事4−1で勝利し、最終の強化試合を4連勝で飾った。
なかでも、こじはる似の「美しすぎるGK」として注目を集める藤本那菜は安定したプレーを披露し、チームを勝利に導いた。3−1と逆転勝利を収めた1月26日のドイツ戦後、藤本はこう語っている。
「日本らしさのある全力プレーを出し切れれば、(4チーム中2位以上で通過できる)予選リーグは間違いなく突破できると思うし、
メダルを取れる状態にもチームは仕上がっていると思います。それは、チームメイトの動きを後ろから見ていてもよくわかりました」
堂々としたメダル獲得宣言だが、どんな試合のあとでも努めて冷静沈着にその日の試合を分析して話す彼女が言うからには、相当な手応えを掴んでいる証拠なのだろう。
世界ランクでは日本より上位のドイツとチェコを東京に招いての4試合4連勝は価値が高い。相手は若手主体ではあったものの、得点力に進化の跡が見えた。
また、山中武司監督のもと、強化に取り組んできたディフェンス戦略がここに来て非常に高いレベルで機能し、簡単にはゴールを割らせない、粘り強いチームに仕上がった。
日本代表GKコーチの春名真仁さんも藤本の仕上がりに太鼓判を押す。
「(平昌本番に向け)藤本はもうなんの心配もないです。しっかり守れており、チームに勝つチャンスを与えるプレーが出来ている。自信も持っていると思いますし、それだけの努力を重ねてきていますから」
平昌五輪の同競技では韓国代表に北朝鮮選手を加えた南北合同チームに注目が集まっており、政治的観点のからんだ形で世界各国からの取材攻勢が予想される。
しかし、日本は南北合同チームとは予選リーグ最終戦で当たるため、序盤で異様な雰囲気にさらされずに落ち着いて戦えるという、幸運な組み合わせとなった。
日本代表の大沢ちほキャプテンも、30日のチェコ戦に快勝した後、「最高の状態で、五輪本番を迎えられると思います。チームメイトの全員が『メダル獲得』という目標で一致団結している。
国際試合を重ねて、世界の強豪と呼ばれるチームとの差はほとんどないな、と感じるようになりました。スマイルジャパンはそのくらいのレベルまで来ています」と自信あふれるコメントを残してくれた。
藤本も「本番の雰囲気に飲まれて自分たちから崩れないことが大切。守りのシーンからしっかりパックをつないでシュートまで持っていく日本の持ち味が出れば、おのずと良い結果が出ると思います」ときっぱり。
昨年12月に長野で行われたロシア戦から国際試合は5連勝。この上ない形で、本番を迎える形となった女子アイスホッケー日本代表。
試合後の選手たちの表情もみな、愛称の「スマイルジャパン」そのままに笑顔にあふれていた。
平昌五輪本番で、「美しすぎるGK」藤本の笑顔がはじける日が待ち遠しい。(写真・文/関谷智紀)