記憶を喪失した男性がTBSに出演
TBSは1月31日、「緊急! 公開大捜索'18春〜今夜あなたが解決する! 記憶喪失・行方不明スペシャル〜」を放送した。午後7時から3時間の生放送だった。
***
この番組に「和田竜人(りゅうと)」さん(仮名)という男性が出演。年齢は「推定25歳」とし、2014年7月29日に愛知県弥富市のショッピングセンターのトイレで意識不明の状態で発見されたと紹介した。
すぐに保護されたが、外傷などはなかったにもかかわらず、身分を示すような所持品は見つからない。しかも、記憶の一部を喪失していることが明らかになる。
このため無戸籍の状態となり、自立支援施設で生活しながら、便利屋の仕事で生計を立てている様子が報じられた。
さらに和田さんは、17年間、「おじさん」と呼ぶ面識のない男性と生活を共にし、一種の軟禁状態にあったことも告白。15〜16歳の時に例外的な外出として歯医者へ通ったエピソードや、「おじさん」の特徴など、断片的に残る記憶について語った。
14年6月、和田さんは「おじさん」の家を脱走。それから1カ月後、上記のようにトイレで発見される。番組ではスタッフが和田さんと共にショッピングセンターを訪れ、記憶を蘇らせていく――。
番組が終盤に差し掛かると、視聴者からの情報提供が紹介された。最初は「愛知県の歯科助手」から寄せられたもので、「10年以上前に大人の男性と治療に来た少年と似ている」、「毎回、保険証がなく、実費治療だった」といった内容だった。
◆「拉致の可能性が否定できない」との指摘も
次は「三重県四日市市のコンビニオーナー」からの情報が紹介された。「今から7、8年前にアルバイトで働いた男性に似ている」と指摘。アナウンサーがアルバイト男性のフルネームを読みあげた。
その名前が、平仮名や片仮名で、字幕で示されることはなかった。この記事ではフルネームは記載せず、イニシャルの「K・H」さんとしておく。
番組では和田さんに、四日市市の記憶について尋ねたが、「便利屋(の仕事)として行っただけです」、「(コンビニで働いた覚えは)ないですね」と答えた。
そして番組は、第3の情報を示す。アナウンサーが以下のように説明した。
「先ほどから、いくつも、いくつも、情報を寄せられていることがありまして、実は今から29年ほど前に、4歳の少年が行方不明になった四国での事案があります。警察もその情報を公開しているものがあるんですね。その少年の名前は松岡伸矢くん」
そして出演者をパソコンのディスプレイの前に立たせ、徳島県警が公表している少年の写真を見せた。カメラはディスプレイを背後から撮影したため、テレビ画面に松岡伸矢さんの写真は映らなかった。
ここで松岡伸矢さんの事件について、説明をしておく。事件は、1989年3月、徳島県貞光町(現つるぎ町)で発生した。父・正伸さんと伸矢さんを含む一家5人は、身内の葬式のため、町内の親戚宅に宿泊。
7日の午前8時ごろ朝の散歩に出かけて戻り、玄関先で僅か約40秒しか目を離さなかったにもかかわらず、伸矢さん(当時4歳)の姿が忽然と消えていた。
徳島県警や地元消防団が付近を捜索したが伸矢さんを発見できず、以後、行方不明のままになっている。05年には北朝鮮の拉致問題に取り組む「特定失踪者問題研究会」が「拉致された可能性を否定できない」とも指摘している。
つづく
2/5(月) 6:00配信 ディリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180205-00537322-shincho-soci
写真
TBSは1月31日、「緊急! 公開大捜索'18春〜今夜あなたが解決する! 記憶喪失・行方不明スペシャル〜」を放送した。午後7時から3時間の生放送だった。
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この番組に「和田竜人(りゅうと)」さん(仮名)という男性が出演。年齢は「推定25歳」とし、2014年7月29日に愛知県弥富市のショッピングセンターのトイレで意識不明の状態で発見されたと紹介した。
すぐに保護されたが、外傷などはなかったにもかかわらず、身分を示すような所持品は見つからない。しかも、記憶の一部を喪失していることが明らかになる。
このため無戸籍の状態となり、自立支援施設で生活しながら、便利屋の仕事で生計を立てている様子が報じられた。
さらに和田さんは、17年間、「おじさん」と呼ぶ面識のない男性と生活を共にし、一種の軟禁状態にあったことも告白。15〜16歳の時に例外的な外出として歯医者へ通ったエピソードや、「おじさん」の特徴など、断片的に残る記憶について語った。
14年6月、和田さんは「おじさん」の家を脱走。それから1カ月後、上記のようにトイレで発見される。番組ではスタッフが和田さんと共にショッピングセンターを訪れ、記憶を蘇らせていく――。
番組が終盤に差し掛かると、視聴者からの情報提供が紹介された。最初は「愛知県の歯科助手」から寄せられたもので、「10年以上前に大人の男性と治療に来た少年と似ている」、「毎回、保険証がなく、実費治療だった」といった内容だった。
◆「拉致の可能性が否定できない」との指摘も
次は「三重県四日市市のコンビニオーナー」からの情報が紹介された。「今から7、8年前にアルバイトで働いた男性に似ている」と指摘。アナウンサーがアルバイト男性のフルネームを読みあげた。
その名前が、平仮名や片仮名で、字幕で示されることはなかった。この記事ではフルネームは記載せず、イニシャルの「K・H」さんとしておく。
番組では和田さんに、四日市市の記憶について尋ねたが、「便利屋(の仕事)として行っただけです」、「(コンビニで働いた覚えは)ないですね」と答えた。
そして番組は、第3の情報を示す。アナウンサーが以下のように説明した。
「先ほどから、いくつも、いくつも、情報を寄せられていることがありまして、実は今から29年ほど前に、4歳の少年が行方不明になった四国での事案があります。警察もその情報を公開しているものがあるんですね。その少年の名前は松岡伸矢くん」
そして出演者をパソコンのディスプレイの前に立たせ、徳島県警が公表している少年の写真を見せた。カメラはディスプレイを背後から撮影したため、テレビ画面に松岡伸矢さんの写真は映らなかった。
ここで松岡伸矢さんの事件について、説明をしておく。事件は、1989年3月、徳島県貞光町(現つるぎ町)で発生した。父・正伸さんと伸矢さんを含む一家5人は、身内の葬式のため、町内の親戚宅に宿泊。
7日の午前8時ごろ朝の散歩に出かけて戻り、玄関先で僅か約40秒しか目を離さなかったにもかかわらず、伸矢さん(当時4歳)の姿が忽然と消えていた。
徳島県警や地元消防団が付近を捜索したが伸矢さんを発見できず、以後、行方不明のままになっている。05年には北朝鮮の拉致問題に取り組む「特定失踪者問題研究会」が「拉致された可能性を否定できない」とも指摘している。
つづく
2/5(月) 6:00配信 ディリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180205-00537322-shincho-soci
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