クラブを救ったヒーローは周囲の力を借り、一度は潰えたかに思われた自身の「愛犬を飼う」という夢を叶えた。
その望みを実現させたのは、現地1月7日、FAカップ3回戦で格上のアーセナルから4-2の大金星を挙げたノッティンガム・フォレスト(英2部)のアメリカ代表DFエリック・リハイだ。
このジャイアントキリングを完遂させたチームにおいて勝利の立役者となったのは、試合前に「ハットトリックを決めたら犬を飼ってもいいわよ」と妻のケイトリンさんと約束していたというリハイだった。
右サイドバックながら積極果敢にプレーしたリハイは、20分と44分にゴールを奪取。目標のハットトリックまで1点と迫った後に64分と85分にもたらされた2度のPKの機会を蹴らせてもらえず……。試合後には、微笑みながら「どうしてもPKを蹴りたかったよ。でも、(MFのデイビッド)ヴォーンにやんわりと止められた……。なんて言われたのかは、俺の口からは言いたくない」とさりげなく愚痴をこぼした。
約束は果たせなかったが、それでも、何としても犬を飼いたいリハイはSNSで妻に対する抗議活動を展開する。
試合翌日の8日に自身のツイッターで、「写真でも、gifでも何でもいいから、@KatPerko(ケイトリンさんのアカウント)に“犬”に関する何かを送ってくれ」とフォロワーに訴え、妻にプレッシャーをかけるよう要求したのだ。
これにファンだけでなく、チームメイトたちも反応。2本目のPKキッカーを譲らなかったイングランドU-20代表MFのキーラン・ダウウェルも、「#GetEricADog」のハッシュタグとともに多くの犬の画像をケイトリンさんへ送り付けた。
そうした協力はほどなくして実る。9日にツイッターを更新したリハイは次のような報告をした。
「リハイ家の新たなメンバーを紹介しよう。Gunnerだ。妻(@KatPerko)の背中を押してくれたみんな、ありがとう! #erichasadog」
ついに愛犬の購入したリハイ。その名前は、この“騒動”の発端となったアーセナルの愛称「Gunners(ガナーズ)」にちなんだものになったようだ。
愛犬の購入を認めたケイトリンさんは、英国国営放送『BBC』のノッティンガム局のラジオ番組の取材に対し、「ベッドの中でも『犬の写真を見て!』って言ってたの。それで、いい加減にうるさかったから、『ハットトリックしたら考えるわよ』って言ったの。その時は、『これでもう買わなくても大丈夫だな』って思ったのよ……」と話して、次のように続けた。
「あの試合後に何枚もの犬の写真が送られてきて、ハッシュタグまでできて、みんなが『犬を飼うのに値する活躍だ』って言ってきたから買わざるを得なかったわ」
その情熱で犬を飼うことを許されたリハイ。その殊勝なパフォーマンスは今後も続くのか。“愛犬家”ディフェンダーの活躍に引き続き注目した
1/11(木) 7:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180111-00034634-sdigestw-socc
【サッカー】アーセナル戦2得点のアメリカ代表DF、SNSを駆使して念願の"犬"購入に成功
https://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20180110/699617.html?cx_top=newarrival