女性選手の健康守れ…学会などが初の管理指針
2018年01月10日 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20180110-OYO1T50008.html
日本産科婦人科学会などは、月経痛や無月経、骨粗しょう症など、女性運動選手が直面する健康問題に対処するための初の管理指針をまとめた。けがや不調は月経の異常と関連していることもあるが、医療者や選手、指導者によく知られていない。国際オリンピック委員会も課題としており、同学会は指針を周知し「東京五輪・パラリンピックに向け選手を支える環境を整えたい」としている。
運動選手は、種目によっては激しい練習をしながら厳しい体重管理も行っている。女性選手の場合、運動量に見合う栄養を確保せず、体脂肪率が極端に落ちると骨を強くする女性ホルモンの分泌が低下。月経が止まり、骨折しやすくなる。
指針は、国立スポーツ科学センターの産婦人科医やスポーツ栄養士、運動生理学者らが作成。トップから部活動の選手までを想定し、月経異常への対処法や栄養管理の方法など、21項目について解説している。