百田が「今回、なんと阿久悠さんの未発表の楽曲に出会うことができました」と述べ、両A面シングル「天国の名前 / ヘンな期待しちゃ駄目だよ...?▽」から、阿久悠の遺した歌詞を使ったNARASAKI(COALTARS OF THE DEEPERS、特撮)作曲のロックチューン「天国の名前」を初披露。その後、ももクロは電飾で彩られたトロッコに乗って「Wee-Tee-Wee-Tee」「モノクロデッサン」を歌唱し、大歓声を浴びながらファンのすぐ近くで笑顔を見せた。そしてステージへと戻った5人は宗本康兵率いるアコースティック編成の“宗本カルテット”の演奏をバックに「きみゆき」を切なげな表情で歌い上げた。
ももいろクローバーZ(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)
転換中、スペシャルゲスト神保彰(Dr)の映像が流され、ここではドラムトリガーシステムを使って最大17種類の楽器の音色をドラムで鳴らすことのできる“ワンマンオーケストラ”について紹介された。ステージに登場した神保はその“ワンマンオーケストラ”スタイルで「サラバ、愛しき悲しみたちよ」のインストバージョンを演奏し、ストリングスやクワイアを織り交ぜた壮大なサウンドの「Neo STARGATE」をドラム1台で再現。ももクロは楽曲に合わせて明滅するLEDライトが施されたドレスふうの衣装に着替えてステージへと舞い戻り、神保のドラムプレイに合わせて、同曲や「Chai Maxx ZERO」「BLAST!」をパワフルにパフォーマンスした。
高城れにマジックショーの様子。(Photo by HAJIME KAMIIISAKA+Z)
宗本カルテットと神保によるクリスマスメドレーのあと、メンバーカラーが際立つビビッドな衣装に身を包んだ5人はパーティチューン「サンタさん」を投下。楽曲の途中にはクリスマス恒例の高城によるマジックショーが展開され、玉井詩織が実験台となってボックスの中に閉じ込められた。玉井の入ったボックスに鉄板を差し込む役に任命された百田は、「えー私、玉さんと結婚したんだよー」と言いながらもボックスにゆっくりと鉄板を差し込んでいく。佐々木は「やるならサクッとやりなよ」と助言し、有安は「痛そう」と不安そうな表情を浮かべた。そして高城が鉄板を差し込んだボックスをバラバラに分離させ、「これぞ、玉井詩織9分割の術!」と叫ぶが、佐々木はボックスを見つめながら「すごくきれいに切れてるね」、百田は「水ようかんみたい」と話し、大がかりながらもどこか気の抜けた雰囲気でマジックショーが続いた。