日本ハムからドラフト1位指名された早実・清宮幸太郎内野手(18)が16日、東京都内の明治記念館で入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円の最高条件で入団に合意した。
高校通算111本塁打を誇る至宝は、同じ一塁を守る4番・中田翔内野手(28)へ尊敬のまなざしとともに、レギュラー奪取へ対抗心を燃やした。
厳かな金屏風(びょうぶ)の前で、清宮ははっきり口を開いた。最高条件で仮契約を終え「趣のある場所で緊張感のある中、一社会人としての一つのステップアップができた」と、まずは安どした。
覚悟はできている。同じ一塁手の主砲・中田について問われ「これから練習して(今は)一つも勝ってるところはないけど、飛距離だったり本塁打の数だったりは負けないようにしたい」と言った。
試合に出るには、侍ジャパンでも主軸を担ってきた中田からポジションを奪わなければならない。
その先に、東京五輪での侍ジャパンの4番がある。高校通算111本塁打を誇るルーキーは、プロでは年齢が関係ないことを分かっている。
おごりはない。「中田さんは、(日本)代表の時にチャンスでの勝負強さは見ていて格好良かった。
心の持ちようだったり、その辺を尊敬している」。来春キャンプは米アリゾナでの1軍スタートが濃厚で、実戦で多く起用される。
1年目から勝負することは、チームの推進力にもなる。
清宮は一塁以外のポジションについて「ちょっとキャッチャーは(無理)」と照れ笑いを浮かべたが「自分は守備が嫌いということはないので、どこでもやれればやりたい」と語った。
早実では一時期、中堅手もこなした。チームのためなら、どんな役割も挑戦していく思いもある。
会見には12年6月27日の日本ハム―楽天戦(東京ドーム)で始球式をした際、栗山監督からもらったメッセージ付きサインボールを持参した。「ずっと自分の机の上に置いてあった。
そういうところから運命を感じている」。大阪桐蔭時代に87本塁打を放ち同じ怪物と呼ばれた中田と競い合うのもまた運命だ。
将来の夢はメジャーで本塁打王。清宮はこのオフ、メジャー挑戦を表明し、すれ違いとなる大谷を引き合いに出して言った。
「大谷選手のように人にどう言われようと自分の決めた目標だったり、信念だったりをこれからも貫いていきたい。自分もそこは目指している」
高ければ高い壁の方がいい。2018年。「日本ハムで一番印象に残った選手は清宮と言っていただければベスト」と真っすぐ前を見た。
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11/17(金) 6:00配信